退院…1

あれからゲームにどっぷり、それはもうどっぷりハマってしまった。

毎日ノルマの勉強を終わらせてすぐにゲームをした。

そのおかげかかなり腕が上がったと思う。 まあ俺がいう話じゃないんだけどさ!

そんな感じで意外と入院ライフを満喫してた俺だが、今日退院することに決まった。


「天太。 荷物はそれだけかい?」

「うん。 着替えとかそういう系は全部母さんがやってくれたから、あとはこのゲームだけだよ」

「そっか。 じゃあパソコンは僕が運んで…ってあれ? 電源つけっぱ?」

「ギリギリまでゲームしてまして…てへ?」

「へぇ。 珍しい天太ハマったんだぁ」

「そりゃもう!」

「はは、もしよかったら今度一緒にパーティー組んでカジュアルやる?」

「やる! あれ? ランクは?」

「ランクはちょっと僕と天太だと差がねぇ」

「え、彰さんってそんなにつえーの?」

「ふふ。 つえーよ」


目を細めて笑う彰さんに俺の目がキラキラしているのがわかる。


「すっげぇ!!!」

「はは、本当に天太は可愛いなぁ」

「だから可愛くねぇって。 そういうとこキモイと思うよ彰さん」

「はいはい。 じゃあ早く運んでゲームしよっか。 まだ松葉杖なんでしょ? 僕の肩使う?」

「んーん。 大丈夫。 ありがとう」

「そう? じゃあ帰ろっか」

「おう!」

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