「え」

今、この人なんて言った？

負け確って負け確実って意味だよな？

「…」

いや、確かにさ。俺はゲーム始めたてのド素人だよ？もう初心者の中の初心者よ？でもそんなにいわれる必要ある？

いや、分かるよ。

俺だってサッカーやってたとき初心者がチームメンバーにいるの嫌だったもん。

とくに新人戦の初戦なんか初心者も交じっててさ”そんな常識も分かんないのかよ”って思ったのも事実だよ。

だからって口にはださなかったよ？

そう思うと俺はお前よりも出来た人間だと思うけどね！！というかこの女性めっちゃ口悪くない！？

なんだよコイツ！なんて名前なんだよ！！

「MiReiさん落ち着いてください」

MiReiさんか覚えたぞ！

「なに？アンタは勝ちたくないわけ？」

「それは勝ちたいけど…」

「だったら私がいってること間違ってないじゃん」

「暴言はマナー違反に決まってるだろ」

「ハァ！？」

あ、まって。

なんか俺のせいで喧嘩になってる…！？

《いやいや俺は大丈夫ですよ！とりあえず暴言でもいいからゲームについて教えて欲しいです！》

俺は焦りながらチャットを入力した。

MiReiさんと口論になりかけていた男性が俺のチャットを読んだのかボソっと「ちもちかちさんがそれでいいなら…」と発言し何とかその場は収まった。

その瞬間画面が切り替わり、画面真ん中に大きな文字が表示される。

━『SVSM』START

いよいよ初めての戦争（ゲーム）が始まる…！

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