チュートリアル…9

いや習うより慣れよだよな!

そうと決まれば実践あるのみ!


━じゃあアビリティとスキル使ってみて。僕お手製の的に当ててみてよ。


おけ!

もうアビリティとスキルは覚えたぜ。

これでもサッカーやってたときは覚えがいいって褒めてもらったことがあるんだ。うし!


「まずはアビリティからっと」


先程とは違って迷わずキーボードを操作する。

キーボードを押した瞬間、手のカットインが入りその後すぐに手から竜の形をした炎が的に向かって放たれる。

等間隔に設置されていた三つの的全てに炎の攻撃が当たる。


「範囲ひっろ!」


その範囲の広さに驚きながらも次はスキルを発動する。

すると足で地面をグリグリする描写が入ったあと足裏に炎が出てくる。その状態のまま足技を繰り出したのだ。


「…めっちゃ近距離技?」


━君はかなり攻撃特化なんだね。うん!これは戦力になるなあ!頼もしい仲間が出来て嬉しいよ。そういえば君の名前はなんていうんだい?


「え、俺のこと?」


━イーサンか!いい名前だね。うーん、最初は名前なんていらないと思ったけどやっぱりあった方がいいね。これからはよろしく頼むよ。イーサンくん。


キャラクターのことか!

俺じゃないのな。確かにさっきはユーシンさんってキャラクターの名前が出てきたのに魔法使いで出てこないわけないよな。

俺は腕を組みながら二回頷いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る