異世界転生したら嫌われ者の王女だった件について
ここあたん
プロローグ
私、白石 ねむるは大学受験に失敗し、浪人生活を送っている。高校時代にサボったツケが今来ていると思うと本当に頭が痛い、、、
今朝もいつものように目を覚まし、予備校に向かっていた。
いつものように眠い目を擦りながら自転車を漕いでいると「ドン」と鈍い音がして気がつくと冷たいコンクリートの上に横たわっていた。
「あぁ。私、車に轢かれちゃったんだ...」
心の中で呟いた。周りに集まった人の声が徐々に遠のいて行く。視界が霞み、重い瞼を閉じた。
「暖かくて心地いい。」
真っ白な雲の上で金色の光に包まれ深い眠りに落ちて行った。
目が覚めると見た事がない綺麗な景色が広がった。
空と海がひとつに交わったような素晴らしい景色。ねむるがあまりの美しさに瞬きも忘れて見惚れていると光に包まれて人が現れた。
「初めまして。あなたは今、交通事故により亡くなりました。私は女神のキールです。あなたにはこれから2つの選択をして頂きます。このまま人生を終え、1から記憶もなく生まれ変わるか、別世界に転生して頂き、今までの記憶をそのまま引き継ぎ生き続けるか。どうなさります?私としては転生して頂きたいのですが。」
と女神と名乗るキールが話し終えた。ねむるは好奇心で転生して別世界を見てみたいと思った。1から人生を始めるよりも記憶があるまま生きる方が楽な気がすると思ったのだ。
「別世界に転生したいです。」
と一言告げた。すると魔法陣のようなものが足元に広がり、体がふわっと浮いた。
「お伝えし忘れておりましたが、あなたは皇女に転生して頂きます。国唯一の王女、シャーロッテ・エリザベス・ブリジャーに。知能は高いのでそのままで、魔力値を極限まで上げておきますね。彼女に転生して長生きしてください。あなたは国を大きく変えることの出来る唯一の人ですから。」
キールが言い終えると同時に目が覚めた。
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