11月15日

 いつしか、しょうに会っていない。


付き合って一か月。恋人の確認もするないまま、過ぎてしまった。


ふいに会いたくなっても、会えない。


まともに話すことができたのは、告白の日だけで、まったく話していない。


私は中3の受験生で、相手は中2。


ブラック校則がある私の中学校は他の学年のフロアには行けないルールがあったし、今時珍しくも携帯を持っていない私は、しょうと連絡をとることもできない。


愛想つかされてるかもしれない。


緑色のペンで、《しょう》と書いた消しゴムはどこかにいってしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る