第364話 【深層地帯攻略準備・1】
深層地帯へと入って、二日が経った。
70層攻略後、直ぐに深層へと入った俺達だったが、一旦ここで装備の整備をしようという話になった。
遊戯神の迷宮に入って、ずっと使い込んだ装備は素材が良いおかげで傷とかは付いていないが、所々汚れも酷くなってきていた。
特に殺傷系の俺とレイの武器は、血が染み込むと折角の装備が台無しになってしまうから、整備の時間を作ろうとなった。
「う~、暇~」
「暇だね~」
「まあ、装備が無いからな……訓練用の装備も一緒に整備に出したから、訓練も出来ないからな」
今回の整備には、いつも訓練で使ってる装備も全部出している。
そっちに関しては使い込んでいたのもあり、時間が掛ると言われ、先にメイン装備の整備をしてくれと頼んでいる。
「レン君は良いよね。自分の研究があるからさ……」
「それがレンの仕事でもあるからな、レンが居なかったら俺達も気軽に薬は使えてないからな」
「そうだよね。あそこまで効果がいい薬を気軽に使えるのは、レン君のおかげだよね。お金があっても、買えないってレベルの物でもレン君なら自分で作れるからね」
クロエの言った通り、レンの薬品製造技術はかなりレベルが高く。
それこそ、普通だったらお金を掛けても手に入らないようにな物まで、レンだったら素材さえあれば作る事が出来る。
「今でも色んな素材を使って研究を続けているからな……本当にレンは凄い奴だよ」
そう俺はレンの事を褒めると、ふと俺は皆のステータスが気になった。
迷宮に入ってから大分経ち、レベルも上がっているだろうから確認しておいても良さそうだ。
そう思った俺はその日の夜に、レンも帰って来たので皆にステータスの確認をしないかと提案した。
「ステータスか、確かに最後に確認したのは旅行の時だな」
「迷宮で沢山戦闘もしたし、少しはレベル上がってそうだよね」
「それに今回は結構、私とクロエちゃんが戦闘してたから、ジン君との差も少しは埋まったかもね」
「まあ、俺は100レベル超えて上がり辛くなってはいるとは思うけどな」
そう言った後、ステータスを見る順番を決めて、今回はいつもは俺からの所をレンから見る事にした。
✤
名 前:レン
年 齢:17
種 族:ヒューマン
身 分:平民
性 別:男
属 性:水・光
レベル:81
筋 力:4087
魔 力:4456
運 :78
スキル:【水属性魔法:5】 【光属性魔法:5】 【魔力強化:5】
【剣術:4】 【体術:3】 【集中:5】
【調合:5】 【錬金:5】 【調理:5】
【状態異常耐性:5】【付与:5】 【並列思考:5】
【古代錬金術:5】
固 有:
能 力
称 号:金級冒険者 稀代の錬金術師 加護持ち
古代錬金術師 歴史を変える者
加 護:薬神の加護
✤
「おっ、レンも遂にレベルが80を突破したな」
「あれだけ戦闘をしたらな、時々使ってた【剣術】もスキルレベル4に上がってる」
「レン君もちょっとずつだけど、能力値がおかしくなってきたね!」
「レン君はバランスが本当に良いよね」
俺達は、レンのステータスを見てそう感想を言った。
普段から戦闘に積極的ではないレンだが、この迷宮では戦う事も多かった為、遂に80レベルを超えていた。
これで俺達のパーティーは、全員が80レベルを超えた。
「さて、次はレイだな」
「うん。見てみて、かなり上がったと思うよ!」
俺の言葉に対して、レイは元気よくそう自分のステータスを見せた。
✤
名 前:レイ
年 齢:17
種 族:ヒューマン
身 分:平民
性 別:女
属 性:火・土
レベル:90
筋 力:8745
魔 力:4215
運 :74
スキル:【戦斧術:5】 【体術:5】 【身体強化:5】
【火属性魔法:4】【土属性魔法:3】【気配察知:5】
【直感:5】 【剛力:5】 【集中:5】
【警戒心:5】 【威圧:5】 【強靭化:4】
【闘志:5】 【冷静:4】 【瞑想:4】
固 有:【怪力】
能 力
称 号:金級冒険者 怪力娘
加 護:
✤
「レイちゃん、90レベル超えてるの!? 凄いね!」
「ふふん! 今回の迷宮探索、ちょっとした目標だったからね。皆にボス戦譲ってもらって、それでレベルが上がったの」
「確かにレイは何体か一人でボスを倒してたな……だけど、まさか90レベル超えてくるとはな」
「レイの頑張りは見てたけど、普通の戦いでも積極的に戦ってたからな、このパーティーで二人目の100レベル到達はレイになりそうだな」
まさかのレイが90レベルを超えてくるとは予想外で、レイ以外の三人は驚きながらもレイの事を褒めた。
この短期間でここまで上げてくるとは、レイの頑張りは近くで見ていたとは言え驚いた。
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