第50話 【報告会・3】
「凄い方達に訓練を受けているんですね……」
「それで納得が行きました。強くなったと感じる訳ですよ」
俺が剣聖と守護神に訓練を受けていると聞くとフィーネさん達はそう言い、今のステータスはどうなってるのは気になると言われた。
「そう言えば、最近は見てなかったな……クロエは確認してたか?」
「う~ん、私も最近は訓練に集中してたけどステータスは見てなかった気がする」
「なら一緒に確認してみるか、前はパーティー組んだばかりの頃は互いに信頼出来てなかったから見せてなかったけど、今なら俺は見せてもいいと思ってる」
「うん、私もジン君なら良いよ」
クロエはステータスを確認し合う事に了承して、俺とクロエは同時に自分達のステータスを出した。
✤
名 前:ジン
年 齢:12
種 族:ヒューマン
身 分:平民
性 別:男
属 性:火・水・風・土・光
レベル:33
筋 力:614
魔 力:2051
運 :76
スキル:【鑑定:3】 【状態異常耐性:3】【剣術:4】
【魔力強化:4】 【火属性魔法:3】 【水属性魔法:3】
【風属性魔法:3】【土属性魔法:3】 【光属性魔法:4】
【魔力探知:4】 【身体強化:3】 【瞑想:3】
【体術:2】
固 有:【成長促進】【異空間ボックス】
能 力
称 号:神童 加護持ち 銅級冒険者
加 護:魔法神の加護 武神の加護 剣神の加護
✤
✤
名 前:クロエ・フィストル
年 齢:13
種 族:獣人
身 分:平民
性 別:女
属 性:風 水
レベル:22
筋 力:478
魔 力:698
運 :81
スキル:【剣術:3】 【体術:2】 【身体強化:3】
【夜目:5】 【魔力探知:4】【気配察知:5】
【罠解除:3】 【警戒心:4】 【風属性魔法:2】
【水属性魔法:1】
固 有:【獣化】 【覇気】
能 力
称 号:英雄の子 加護持ち 銅級冒険者
加 護:獣神の加護
✤
「ジン君、凄いね……」
「いやいや、クロエの方が凄いだろ」
俺達はステータスを確認して、互いにそう言い合った。
いや、クロエというキャラの凄さは知っていたけど、まさかこの歳でここまでの強さとは思わなかった。
「能力値とスキルの数だとジン君に負けちゃったね」
「いやまあ、そこはそうだけどスキルレベルを二つもMAXの5にしてるだろ……俺は最高で4だから、完全に負けてるぞ」
互いにそう自分のまけてる所を言い合っていると、フィーネさん達が固まってるのが見えた。
「あの、大丈夫ですか?」
「……すみません。あまりにもお二方のステータスが異常すぎて固まってました」
フィーネさんは俺の言葉にそう言うと、隣で固まっているリコラさんの肩を揺らして起こし話し合いを再開した。
「ジンさん、以前ステータスを見せて貰った時は無いスキルがいくつかありますが、これはこの期間に取得したものですか? 隠していたとかではないですよね?」
「はい、俺に偽装系スキルは無いので元々は持ってなくて、この期間に取得しましたけど、何かおかしいスキルでもありますか?」
「おかしなスキルもありますけど、スキルレベルがおかしいんですよ……」
「そこはアレですよ。固有能力の【成長促進】のおかげです」
そう俺が言うと、フィーネさんは「その能力おかしいです」と言われてしまった。
まあ、確かに普通の人が長い時を掛けてスキルレベルを上げてるのに対し、俺はたった一月程度でここまで成長させられた。
おかしいと言われても、仕方ないだろう。
「でもそれを言うなら、クロエのスキルも色々とヤバいと思いますけど? スキルレベル5って事は最高値ですよね?」
「確かにそうですけど、明らかにおかしいのはジンさんの方ですよ。スキルレベルに関しては、その人の素質で早く上がる場合もあります。ですがジンさんの場合、素質関係無しに全てのスキルが一定以上の速度で成長してるのがおかしいんです」
俺の言い分に対し、フィーネさんはそう反論してリコラさんもウンウンと頷いていた。
「クロエはどう思う?」
「ジン君の凄さは一緒に冒険しててある程度知ってたから、そこまで動揺する事は無いけど……【成長促進】の固有能力は驚いたよ」
そうクロエから言われた俺は、やはり俺のステータスはある程度隠しておくのがいいなと再認識した。
それから今後について色々と話し合いをした後、来週ダンジョンの事で聞き来ますと言って俺達はギルドを出た。
ギルドを出た後、俺達はなるべく人を避けてシンシアの店へと向かった。
そしてシンシアと少しだけ話をして、目的の訓練用の道具を買った俺達は帰宅した。
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