実習

「ね、ここちょっとヤバくない?」

「だよね。マジで呪われそう」

「うわっ。なんで道ばたにマネキンなんて捨ててあるのさ」

「うう。やっぱ昼に来れば良かった」

「あたしはむしろ昼でも来るべきじゃなかった気がする」

「でも、ここもう神社の境内だよ」

「ご神木に触らないで帰ると祟られるってほんとかな」

「嘘に決まってる。あ、あれ? スマホのアンテナ立ってない」

「うそっ。鳥居の手前は四本立ってたのに」

「まってマジ? バッテリー警告?」

「こっちも。車降りるまで充電してたのに」

「本格的にヤバくね?」

「電池切れる前にご神木に触ってこよう」

「うん。ソッコウ」

「あれ? そういえばCは?」

「Cって何言ってんの。最初からあたしとAの二人じゃん」

「だってCが一緒に行こうって、車出せって。後ろの席に乗せたじゃん!」

「そもそもCって誰?」

「え……」

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