花言葉は──への応援コメント
※お題の評価です。
ストーリー6
設定7
キャラ5
構成力6
合計24点
コップから結婚式場のグラスを発想したアイデアは良いですね、最後にキラリと光るのが踏み出した未来を示唆してるよう。もしかして紅茶の描写入れたのも狙いかな?
想いを言えずに成就することなく悩む主人公が主軸の切ない片思い。ちなみにですが、実は昨日読んだ作品にも同じような流れがあったのでタイムリーでビックリしました笑
良い点としてはやはり主人公の心情、機微に触れて共感を誘う展開。動揺を悟られないようにしたり、足取り重い結婚式に赴いたりなど。重く暗い部分もしっかり描かれていたのが好感でした。
さて、評価点数が辛めな大きい理由としては視点が曖昧です。一人称かと思いきや主人公らしき女性の名前が三人称の語り口で出てくる。地の文に「自分達」とあるのも混乱してしまう原因だと思います。「自分」という言葉も人称が固定されてないとどういう視点での語りか分かりにくくなってしまうので要注意です。
主人公に感情移入して思いっきり共感してもらいたいなら一人称で、語りつつ心情を描写して共感を誘うなら三人称で、それぞれの視点・語りの特徴や特性を把握してハッキリと焦点を合わせればかなり没入感が上がるはずです。
それと細かい点としては、冒頭のシーンが浮かばないのが導入としては残念なのと、キャラがあまり立ってないという点。主人公は学生時代が語られてるのでわりとイメージできますが、片思い相手の男性がボンヤリとしか見えませんでした(ここは個人差もあるので、浮かぶ人もいると思います)。
かといって短編で男性の事をただ書くのもなかなかバランスが難しいとは思います。そこで使えるテクニックとしては、キャラのチャームポイントや趣味嗜好をさり気なく入れる。今回で言えば読書が好きというとても良い趣味があるんですから、それを使わない手はありません。最後に「読書好きでしょ」とだけ出すのは唐突ですし、非常にもったいない。
彼が本好きで主人公も本を読むようになって〜という背景設定などあれば、「彼との思い出の本」なんていうのもストーリーに良いエッセンスとなります。それを作中で主人公が思い出したりして……。最後に栞を出せば「想いを形にした」という捉え方が無理なく出来ます。もちろん他の形で読書について触れても構いません。
――長くなってしまいましたが、全体的には上手くまとまっているので、そこは構成力が光ってるなと感じました。視点がブレたのがストーリーと構成力のマイナスポイントでした。それさえ出来ていたら高得点が狙えた良い作品です。
花言葉は──への応援コメント
カクヨムコン参加作品集合! の企画から来ました。
単純にハッピーエンドでも、バッドエンドでもなく、友人の結婚を乗り越えて新しい友情の道を選ぶ姿には心打たれます。
最後の贈り物もいいですね。リナリアの花言葉は、「この恋に気づいて」「乱れる乙女心」だそうですね。壱也の結婚を受けて葛藤する真結の心と重なって、非常にしみじみと爽やかな読後感を味わえました。
よろしければ拙作も読みにいらしてくださいね。お互いカクヨムコン頑張りましょう♪