番外編 文化研究同好会ウラ話①

三枝

「ハロハロ~、皆様、こんばんは~。深夜の『文化研究同好会ウラ話』へようこそ~。MCはこのアタシ、三枝さえぐさアリスがお送りしま~す♪」


藤野

「え、えっと……三枝?」


三枝

「いやぁ、先輩、ついに始まりましたね、どうですか、この企画が始まった感想は?」


藤野

「いや、感想って言われても……なに、これ?」


三枝

「もう~、先輩ってば、予想通りですけど、ノリ悪いですよ。せっかくアタシが引っ張ってあげようと思ったのに。先輩はあれですか? ゲストに呼ばれたのに、番組の内容を全然把握していなくて、終始変な笑顔浮かべてるタレントですか」


藤野

「その例えはどうかと思うけど……いや、本当、なんなの、これ?」


三枝

「全く、1から説明しないといけないんですか? これだから、素人は困るんですよ」


藤野

「ごめん、怒られてる理由が分からない」


三枝

「仕方ありませんね。それじゃあ、一応説明しますけど、これはいわゆる『マジカノ』の番外編なんですよ」


藤野

「『マジカノ』って……もしかして、僕たちの小説のこと?」


三枝

「ですです。『クラスの真面目な風紀委員が、僕のカノジョになった理由』の略称です。大事でしょ、略称。流行ってるモノは、大体略されるものですからね」


藤野

「まぁ、確かに大事だけど、それなら『フウカノ』とかのほうがいいんじゃない? 一応、コンセプトとしては風紀委員の女の子とのラブコメがテーマじゃなかったっけ?」


三枝

「なんですか。先輩の癖にアタシに意見する気ですか? いいですよ、それじゃあ、アタシのツイッ〇ーでアンケート取ってやりましょうか? 秒殺してやりますから」


藤野

「いくら三枝のアカウントでも全然票が入らないと思うけど……まだ更新して1週間も経ってないんだし……」


三枝

「というわけで、まだまだ略称は決まってませんので、皆さんお好きなように呼んでくださいね♪ まだ読んでいない人は、ぜひ本編も宜しくお願いしま~す♪ この三枝アリスの可愛いところがいっぱい詰まってるゾ♪」


藤野

「しっかりと宣伝を入れてきた……。で、結局、どうして僕はこの場所に呼ばれたの?」


三枝

「いやあ、色々と経緯があるんですけど、何か本編とは違う形で、楽しい事ができないかなぁと考えたわけですよ」


藤野

「うん、それ自体はいい事だと思うよ」


三枝

「はい、それでですね。よくアニメのBDとかでキャラクターが喋る副音声あるじゃないですか? あれの小説版ができたら楽しいと思って企画してみたんです。まさに『副音声』ならぬ、『副小説』です」


藤野

「『副小説』って、斬新だね」


三枝

「でしょ? まだこういうの、誰もやってないと思うので、アタシたちがパイオニアになってやるんですよ! 先輩、アタシたちで『副小説』の天下を取ってやりましょう!」


藤野

「誰もやってないのなら、簡単に天下取れそうだけどね」


三枝

「なので、この企画スベったら、先輩は責任を取って本編でも主役を降板してくださいね」


藤野

「責任おもっ!?」


三枝

「あと、ユー〇ューブに謝罪動画も上げてください」


藤野

「そこまでしなくちゃいけないの!?」


三枝

「まあまあ、要は楽屋のオフトークですよ。先輩もあまり気負わずにゆる~く話してくれて構いませんから」


藤野

「う~ん、そういうことなら協力したいけど……」


三枝

「一応、毎週金曜日の深夜に更新していく予定みたいですよ。ですから、先輩も金曜日の夜は予定開けといてくださいね」


藤野

「了解」


三枝

「ちなみに、不評だったらこの番外編もすぐ撤退するので、その辺はご了承くださいね~」


藤野

「開始早々、不吉なことを……。でも、実際これからも、こんな感じで続けていくの?」


三枝

「はい。今回はアタシと先輩だけでしたけど、出来れば来週はゲストの人を呼んでお話したいですね」


藤野

「そうなると、やっぱり鷹宮たかみやさんになるのかな?」


三枝

「いや、案外、夢羽ゆめは叶実かなみさんとかかも知れないですよ?」


藤野

「前作のヒロインがゲストに来てくれる可能性があるんだ……」


三枝

「ネタがなくなれば、コラボもあり得ます。あと、叶実さんは人気でしたからね~。どんな人か知らないって人は是非……」


藤野

「あからさまに宣伝すると、却って逆効果になるよ」


三枝

「あ~、それもそうっすね。ユー〇ューブの広告みたいなものですか」


藤野

「ユー〇ューブネタ多いね……もういっそ、三枝もチャンネル作ってみたら?」


三枝

「いや、そんな軽々しく言わないで下さいよ。本気でやってる人たちに失礼だと思わないんですか、先輩は?」


藤野

「また怒られてしまった……」


三枝

「とにかく、アタシは先輩の面倒を見るだけで手一杯なんですよ。って、もうそろそろお時間ですね」


藤野

「制限時間とかあったんだ」


三枝

「時間と言うか、文字数と言うか。さすがに、こんなゆるゆるトークで2000文字以上読んでもらうのは申し訳ないので」


藤野

「だったら、もっと裏話とかしたほうが良かったんじゃない?」


三枝

「今さら言っても仕方ないですよ。それじゃあ先輩。記念すべき第1回なので、しっかり締めてください!」


藤野

「えっ!? え、えっと……すみません、行き当たりのばったりの企画ですけど、もし良ければ、これからも宜しくお願いします」


三枝

「はい、先輩のせいで2000文字超えました~。やーい、やーい」


藤野

「何故、僕は煽られているんだ……。それに文字数超えたのは、僕だけのせいじゃ……」


三枝

「はいは~い、それでは、今日の『文化研究同好会ウラ話』はここまでです。これからも、この三枝アリスちゃんと、一応、藤野先輩のことも宜しくお願いしますね♪」


藤野

「宜しくお願いします」


三枝

「では、この企画が良かったという方は、高評価、チャンネル登録お願いしま~す。じゃあね~!」


藤野

「……僕はもう突っ込まないからな」


おしまい

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