距離をとっていた幼馴染がハロウィンをきっかけに自分の気持ちを伝えて幸せになる物語

猫と犬が好き

第1話

僕は上桐疾風かみきりはやて。25歳。公務員。突然だが、僕には25歳の女の幼馴染がいる。名前は紙井雪かみいゆき。黒色の長い髪をツーサイドアップにしている。

雪は頭脳明晰で一流大学を狙うことができる実力があった。だが、高校を中退して引きこもりになった。理由は分からない。理由を聞こうとすると、

「関係ないじゃん。理由知ってどうするの?」

と怒りながら言ってくるため、もう聞いていない。

だが、僕が帰る時間になると、いつも妹の柚葉と遊ぶために家に来ている。僕が

「こんばんわ」

と挨拶すると、いつも

「ふんっ!」

と言って不機嫌さを全面的に出してくる。特に女性の後輩と飲みに行った時なんかは

「女の匂いがして臭い。近寄らないでこの変態。」

と言ってくる。

妹は

「お兄ちゃん。雪姉の本当の気持ちに気がついてあげてね?」

と言ってくるが意味が分からないので、

「本当の気持ち?嫌ってるんじゃないのか?」

と聞くと、

「もう、雪姉はツンデレを拗らせすぎ。なんか最近だとヤンデレっぽくなってるし。お兄ちゃんは鈍感だし。はぁ。」

妹が何か言っているようが、聞こえないため、

「妹よ、何を言ったんだい?」

と聞くと、

「なんでもないよ。」

と答えた。

時間が流れて10月31日。ハロウィン。

僕は仕事が休みなので、昼まで寝て、午後2時からずっとゲームをやっていると、

「柚ちゃん。トリックオアトリート!お菓子をくれなきゃイタズラするよ?」

「はい、雪姉、お菓子!トリックオアトリート!お菓子をくれなきゃイタズラするよ?」

「ない!」

「じゃあ、イタズラするから私の部屋に来て!」

という楽しそうなやり取りが聞こえてきた。

5分後

扉をノックする音が聞こえたため、「どうぞ〜」

と言うと、パンツとブラの部分だけ包帯で巻かれているだけの状態で雪が部屋に来た。

すると、唐突に

「私が疾風を避けてた理由は私は子供ができない体質だから。嫌でしょ?そういう女が好きとか言ってきたら。だから私は疾風から距離をとるために高校もやめた。そして私は引きこもりになった。けれど、やっぱり無理だった。時間が経つにつれて疾風に会いたいという気持ちが抑えられなくなった。だから、私は柚と遊ぶという名目でこの家に来て疾風が帰ってくるまでこの家にいたの。私は疾風のことが好き。答えを今、聞かせて。」

と言ってきたので

「そんなことだったのか。てっきり、嫌われてるのかと思った。あ〜、スッキリした。胸のつっかえが取れた。そんなこと思ってたのか?何年も?僕は雪がどんな体質だろうと受け止めたのに。」

と言うと、

「意味わかんない!はっきり言ってよ!」

「僕は雪のことは好きだよ。だから、結婚を前提に付き合って欲しい。」

と僕が言うと、

「嫌だ!私は結婚したいの!今すぐに!付き合うとかいらない!」

と雪が言ったので

「わかった。なら、結婚しよう。雪。」

と僕が言うと、

「うん。ありがとう。」

と泣きながら言った。

そこからは行為をした。

終わったあと、雪が寝てしまったので、布団を掛けて寝顔を見ることに。

起きると、「疾風!何処!あっ、隣にいた。えへへ」

と言って僕の体に抱きついてきて、頬ずりをし始める。


その後、雪は下着をつけて妹の部屋に服を取りに行く。その時に少し歩きずらそうにしていた。僕も下着を履き、服を着ることに。2人でリビングに降りると雪の両親と僕の両親が向かい合って談笑していた。

僕達に気がつくと

「「「おめでとう!雪、疾風!お幸せに!」」」

と言って婚姻届を渡してきた。


その1年後のハロウィンの日に僕と雪は結婚式を挙げた。子供はできないけど、幸せである。

何故って?

「は~君、ご飯食べよ?」

と可愛い妻にいつも言って貰えるからである。


後書き

1話完結は初めて書きました。どうでしたか?感想お待ちしています。






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距離をとっていた幼馴染がハロウィンをきっかけに自分の気持ちを伝えて幸せになる物語 猫と犬が好き @nikuoisi

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