尻ガール
三毛狐
第1話
少女はいつも自分の居場所を探していた。
求めて貰えるなら、そこを居場所だと感じられた。
だから、彼女は。
今日もお尻をプクーッと膨らませ空をいく。
手紙をひとからひとへ、彼女の居場所は世界中のどこにでもあった。
「ありがとう!」「いつもたすかるわ!」
彼女は今日も、世界中のあちこちで呼ばれ、自分の居場所はどこか地図とにらめっこする。
尻ガールと呼ばれ、彼女は今日も人々を笑顔にした。
居場所が沢山ありすぎて、目移りする日々。
今日の目標を選ぶのが、彼女の楽しみだった。
昨日よりも居場所がまた増えたことを、実感しては気分はふわふわ。
彼女はぷかぷか、空をいく。
尻ガール 三毛狐 @mikefox
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます