第245話 オーブ・スフィアの魔法拳

        オーブ・スフィアの魔法拳

 -オーブ-

 アタイは師匠と一緒に、新たにゃ旅に出る事にしたのにゃ。

 今は、奈良って言う所の、東大寺とか言うお寺に向かってるらしいのにゃ。

 そこに、ムカつくおんにゃ、玉藻の分身体が居るからだそうにゃ。

 あのおんにゃにゃんか放って置いたら良いのに。

 アタイは師匠と二人で旅が出来ればそれで良いのにゃ!

 師匠と旅をして、強い魔物を倒して強くにゃって、拳神になるのにゃ。

 兄弟子に勝つのにゃ!

 今は、このトレーニング機器で鍛えまくるのにゃ!

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「オーブちゃ~ん、魔物出たわよ~、倒しに行って見る?」

「師匠、すぐ行くにゃ、アタイの獲物残しといて欲しいにゃ。」

「大丈夫よ~、私は一切手を出さないから。」

 師匠の信頼を得たのは良いのにゃけど、最近こんな感じで丸投げされるのは困るにゃ。

 支度を整えて出撃すると、そこに居たのは、超でっかいマンイーターワームだったのにゃ、油断したら死ぬにゃ・・・

 だけどぉ・・・今のアタイは、拳闘術だけじゃにゃいのにゃ!

 ちゃんとこの魔道具で魔法が使えるようににゃったのにゃ!

「ヘイでんぶ! 魔法ジェネレーター・アプリ起動にゃ!」

「魔法ジェネレーター、起動します。」

 にゃんで甘いふりかけのにゃまえを呼ばにゃいといけにゃいのかはわかんにゃいのにゃ。

「サンドストリームにゃ!」

 マンイーターワームを包み込むように砂塵が舞う。

 更にアタイは、そこに重ね掛けで魔法を撃ち込む。

「エクスプロージョンにゃ!」

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 ※爆炎魔法、エクスプロージョン。

 この魔法は、火魔法を確立して上位魔法へと至った者にしか、本来使えない炎魔法に分類される、が、この魔法ジェネレーターに掛かれば御構い無し、全属性の中級位迄が使える仕様になって居るのだ。

 余談だが、医療魔法も一応使える事に成って居る。

 但し医療魔法に関してはサーチをする為にカメラ撮影をしなければ成らないとか幾つかの縛りがあるのだが。

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 結構にゃダメージが入った筈にゃので、此処でアタイの真骨頂にゃ。

「スキル、毒手拳。

 ファイアエンチャントにゃ。」

 アタイの真骨頂、それは、師匠に貰った指出しガントレットに魔法のエンチャントをして打つ打撃にゃ。

 エンチャントを終えたアタイは、師匠の知識のにゃかにあったちょっとカッコイイ台詞を流用して見たかったから、声に出して見る事にしたのにゃ。

「アタイのこの手が光って唸る!お前を倒せと輝き叫ぶ!!

 必殺!ファイアーフィンガー毒手拳~!!」

 にゃんでか後で、師匠に怒られたのにゃ、にゃんでこのセリフ使っちゃダメにゃのにゃ???

 だけど、取り合えずこれで、マンイーターワームを倒す事は出来たにゃ、アタイ一人で倒せて気分は良いのにゃ、師匠に怒られにゃかったら尚気分良かった筈にゃ。

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 単話:ひろしです

 義経様、同量の皆様、お元気ですか?

 僕は、正直辛いです。

 エリーさんの料理は、レシピ通りに作っても、エリーさんと同じ味にはなりません、どうしたら良いでしょう。

 この間、エリーさんがマリイちゃんに授乳している現場に遭遇してしまい、殴られました、以来顎のかみ合わせが可笑しい気がするとです。

 アインさんの料理は、味付けは多少似せる事が出来るようになりましたが、食材の切る速度が速すぎてついて行けません。

 この間、ツヴァイさんに部屋を掃除されてしまいました、死にたいです。

 トライちゃんが少し気になります。

 ホワンとして居る感じで、何だか放って置けない気になります。

 トライちゃんに僕をアピールしたい気がするのですが、何一つ敵わないので、どうしていいか判りません、例えば、トライちゃんが漁に出て帰って来ると、巨大な海老や蟹と言った化け物を連れて来ちゃいます、しかもそれをあの細腕で押さえつけるとです。

 そんな芸当、僕にはできません。

 色んな意味で、帰っても良いですか?

 ここで生活して行く自信が有りません、ハッキリ言ってこんな美人さん達に囲まれて、生殺しです、助けて下さい。

 ひろし 

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