第22話 泣き笑い

匿って! 猫に頼まれたので、僕は縁石に腰掛けた。猫は僕の足の間に座り込む。事情を聞くと、いたずらして怒られ、窓から逃げたらしい。謝りなよ。でも、と呟く猫を、泣き笑いの飼い主が迎えに来る。仲直りだ。その人は他の迷子張り紙も見ていたから、雷の日から迷子犬だった僕も、自分の家に帰れた。

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