第17話 流星群

流星群からこぼれた星が迷子になっていた。引率者とはぐれたらしい。地上では溶けた鉄や見知らぬ鉱物をまとい、真っ黒で、あまり星とは分からない。手を繋ぎあって夜明けを待つ。雑談するうち、空が明るむ。陽光がサーチライトのように地上をなめると、引率者の声がして星は浮かびあがり、空へ帰った。

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