第4話


はぁ……


ステータス閲覧のくせに体力も魔力ものってないし、こういうの攻撃力とかのってるものじゃないの?



騙された気分ですわぁ……



何の参考にもならない!



うわぁ……詰んでるぅ




いやいや、諦めるのは早い!魔法は持ってるんだから魔法が使えるようになれば!どうにかなるかもしれない!……ならないかもしれない!



期待はしないことにしました。世界は優しくないって、僕知ってる。うん。



ステータス画面の生活魔法をタップしてみると、内容が表示された。



ひとまず、給水からためしていこうと思います。水大事。



「『給水』」


……チョロ



「出たけど!?出たんだけど!」



思わず叫んじゃったよ!



特に体の中の魔力を感じるとかしなかったのに水が出た。ハッ!チョロチョロやってる間に何か減ってる感覚を!



………わからないんですけど?あれ?魔力操作とかあったような気もするけど、操作してる感覚無し?



「えぇ?えぇぇっ?もうしゅこしちゅよめにとかどうやれば……」



バシャッ!


………なるほど?



深く考えるより、魔法が自由に使えることを喜ぶべき。よし、これだ!



じゃあ、さっそく風呂にも入れてもらえない不快感を解消すべく!



「『くりーん』」



光がふわりと頭から爪先まで撫でるように通りすぎたと思えば、綺麗さっぱり入浴後のような爽快感がやってきた。




「まほー、しゅごい」




………いや、これは本当にクリーンの魔法なのか?綺麗になるのはわかるが、髪がサラサラ艶々、肌がしっとりモチモチなんだが?



毎日やろうと思います。便利です。



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