第2話
まず、現状把握からしたいと思います。
名前は、ルートリア・アンバー
年齢は、三歳。
地位?伯爵家嫡男
自分については以上!
母は公爵令嬢で、僕が二歳になったら出て行った。誕生日にプレゼントで母の別居って、頭どうかしてるぜ………
父は知らないおじさん、うん。美しい母と違って微妙な感じのイケメン。アイドルにはなれないけど、イケメン芸人とは言われますみたいな?
母の実家が怖くて文句言えないから子供の僕にあたる残念男
母がいなくなったら愛人連れ込むアホ。
ついでに、嬉々として僕を離れに放置するクズ。
僕と同じ年齢の義弟がいるらしい。考え無しな感じが貴族に向いてないよね。
因みに、愛人は父の恋人なだけある残念さ加減で平民だってさ。
だからかな?一部の使用人たちは僕の味方です。公爵家の後ろ楯万歳!
まぁ、雇い主(父)には逆らえないからあんま状況はかわらんがな!
三歳児にパンと野菜クズの水煮出して申し訳なさそうな顔するなら、ひっそりオヤツくらいください。
ちなみに、僕は野菜クズの水煮をスープとは認めない。
おかげさまを持ちまして、肌荒れガサガサ、ガリガリで、髪もボサボサのギシギシで、せっかく母に似たのに残念です。
体力もないし餓死一直線な感じだけど、どうやってひっくり返そうか?
前世では可もなく不可もなく、社会に疲れて死にたいとは思っても実際死ぬこともできず、現実逃避にラノベやら漫画やらゲームやらを楽しむような、何処にでも居るような人間だった。
……僕は僕なりに普通だった。うん。
とりあえず、父と愛人を叩き潰すのを目標に、生き残らなきゃならない。前世の知識は役に立つはずだ。たぶん、きっと、役に立つよね?
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