19話 漫画の母と...
雫の病室に集まる物語の登場人物たち。
彼らがここに集まることで、物語は大きく動く...!!!
■
「少し落ちいた方がいいよ!雫...」
「うん、そうね...」
雫はなぜこのようなことに陥っているのか。なぜあの男に見覚えを感じているのか。
ガラガラっ
お母さんがやってきた。
「あら、皆さん!こんな夜遅くにありがとね。」
「いえいえです!お母様!」
漫画家の佐藤美佳子は気づく。ある男がいたことを!
「あら、そちらさんは?」
「これはどうも、一心の父の烏丸英樹です。息子がお世話になっています。」
「あら、そうでしたの...あの、私たち、どこかでお会いませんでしたか?」
雫の背筋が凍る。
「はて...すみませんが、知らないです。」
時計のカチカチっと音が鳴り響く。病室には大勢いるのに、無言の空間が広がる。
「そろそろ、私共はお暇させていただきます。行くぞ、一心!」
「はい」
一心と英樹は、病室を後にした。
雫と美佳子は、黙ったまま。
■
病院の前、二人が並ぶ。目の前に、赤い影。
『君達、アルマダ国の者だな?』
「...さあ?何を言ってるのか?」
英樹ははぐらかす。
『そうか...あくまでも、しらを通すつもりだな?いいだろう...殿下家は我が潰す!そして、アルマダ国もぶっ壊してやる!』
「!?...殿下家はともかくとして、なぜアルマダ国を?」
『ほう...あっさり、言ってくれたな?まあいいか...裏組織のトップと表組織のトップ同士がそう仲良くしてると虫酸が走るからだ!』
「...仲良く?殿下家とは全くの無関係だが」
『もういい。君達が、アルマダ国で確定というのを聞きたかっただけだ。さらばだな、次会うときは世界が壊滅するときに!』
そう言い放ち、忽然と消えた。
一心は訳がわからなかった。そして、英樹は汗だく。
「すまん、BLACK...もしかしたら、別の任務を言うかもしれない。私は本部へ戻る。殿下美帆を守れ!」
「え?暗殺依頼の件は?」
「今は...いい。とにかく殿下美帆と、さt...を守れ!」
最後の言葉がよく聞こえず、そのまま走り去った。
赤い影が動く刻、世界は大きくひっくり返るだろう。
著:アルバート3世 題:世界崩壊の予言
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