19話 漫画の母と...


雫の病室に集まる物語の登場人物たち。

彼らがここに集まることで、物語は大きく動く...!!!





「少し落ちいた方がいいよ!雫...」

「うん、そうね...」


雫はなぜこのようなことに陥っているのか。なぜあの男に見覚えを感じているのか。


ガラガラっ


お母さんがやってきた。


「あら、皆さん!こんな夜遅くにありがとね。」

「いえいえです!お母様!」


漫画家の佐藤美佳子は気づく。ある男がいたことを!


「あら、そちらさんは?」

「これはどうも、一心の父の烏丸英樹です。息子がお世話になっています。」

「あら、そうでしたの...あの、私たち、どこかでお会いませんでしたか?」


雫の背筋が凍る。


「はて...すみませんが、知らないです。」


時計のカチカチっと音が鳴り響く。病室には大勢いるのに、無言の空間が広がる。


「そろそろ、私共はお暇させていただきます。行くぞ、一心!」

「はい」


一心と英樹は、病室を後にした。

雫と美佳子は、黙ったまま。





病院の前、二人が並ぶ。目の前に、赤い影。


『君達、アルマダ国の者だな?』


「...さあ?何を言ってるのか?」

英樹ははぐらかす。


『そうか...あくまでも、しらを通すつもりだな?いいだろう...殿下家は我が潰す!そして、アルマダ国もぶっ壊してやる!』


「!?...殿下家はともかくとして、なぜアルマダ国を?」


『ほう...あっさり、言ってくれたな?まあいいか...裏組織のトップと表組織のトップ同士がそう仲良くしてると虫酸が走るからだ!』


「...仲良く?殿下家とは全くの無関係だが」


『もういい。君達が、アルマダ国で確定というのを聞きたかっただけだ。さらばだな、次会うときはときに!』


そう言い放ち、忽然と消えた。


一心は訳がわからなかった。そして、英樹は汗だく。


「すまん、BLACK...もしかしたら、別の任務を言うかもしれない。私は本部へ戻る。殿下美帆を守れ!」


「え?暗殺依頼の件は?」


「今は...いい。とにかく殿下美帆と、さt...を守れ!」


最後の言葉がよく聞こえず、そのまま走り去った。










が動く刻、世界は大きくひっくり返るだろう。

著:アルバート3世 題:世界崩壊の予言

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る