夫婦別姓
amalfi
第1話
「じゃあ、荻野君とは別れちゃったの?」
結衣は目を丸くしてかおりに言った。
「そういうこと」
「えーだってご両親も気に入ってたし、この先会社も任せられる人物だって」
「まあでも彼にとってはうちが取引先になるわけだし、普通の人と結婚して今の会社にいるほうが安泰なわけで。出張先の行きつけの店で彼女が出来ちゃってそれでオシマイ。あまりショックを受けてない自分にびっくりしてる」
「優秀な営業マンだったから、白拍子商事の婿にいいんじゃないってみんなが勧めてただけなのかあ。本人はそれほど・・だったのね」
「今日は飲もう!乾杯!」
「うん、飲もう飲もう!」
勢いよくぶつけたグラスが音を立てて割れて飛び散った。
二人の服はびしょ濡れだ。
「嘘!」
「縁起悪!」
「大丈夫ですか。」
間髪入れず、声をかけてきたのが、圭太だった。
こんな出会いから、恋は始まった。
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