第406話 恐ろしき、戦姫の目覚め

『う……うーん』






























 なんか寒い。


 私は目を覚ます。


 愛するマギラバの意識に、私の溢れ出す愛をコネクトする。この瞬間がたまらない♡


 ズコ ズコズコッ!


『ん? なに? 繋がらないんだけどっ! ありえなくないっ?』


 私は飛び起きた。


 そして、愛するマギラバに今、何が起きているのかを探った。


『これは……マギラバの意識がダウンしてる。にしても、さっきから寒いんですけど。これが関係っ?』


 非常事態。


 私はそれに気がついた。マギラバが何者かに、死に直結するレベルのダメージを与えられている。


『ちょっとマジで? 私たちは再生能力もあるのに、仮死状態にされるって、何やってんのよっ!』


 勘違いしないでね。


 さっきの『何やってんのよ』はさ、マギラバに言ったんじゃないから。


 私のマギラバに、クソつまんねぇ事してくれた鹿に言ったんだからね♡


 私は、私の愛をマギラバの全神経にコネクト。だいたい何が起きたのかを把握できた。


『凍らされて仮死状態か。ダークマターをここまで凍らせるとか、ただの腐神にできる芸当じゃない。何が起きてんの?』


 私が求めていたマギラバのピンチ。でもなぁ、凍って仮死状態だもんなー。感動的な演出できんし。


 理想はさぁ、悟飯を助けてピッコロさんが死ぬ。怒りの悟飯、魔閃光を放つが弾かれ力尽きる。ナッパがその悟飯を踏み潰しにかかる、その瞬間に悟空が助けにやってくる。これなのよっ♡


 なんとかそれに近づけたい。


 頑張ろう。


『こんな強い敵がミューバにいるなんて思わなかったな。ごめんね、マギラバ♡ えいっ!』


 ギュアアッッ!!


 ボンッ!!


 私は、マギラバの『戦闘能力』を少しだけお返しした。少しだけね♡


『私の愛するマギラバを、氷漬けにした馬鹿。どんな奴か楽しみだなー』


 私は、久しぶりにマギラバの意識の中から外に出る。そして、私の愛するマギラバを氷漬けにした奴に教えてあげようと思う。



















 超、恐怖を。

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