「鼻毛」と「美人」

藤沢るうさ

エピソード「0」

 

 ――なぜ、こんなふざけたタイトルなのか?


 そう思われた方が、今この文章と向き合ってくれているのだと思います。


 自分が経験してきた喜怒哀楽、モヤモヤも笑笑も、きちんと文字に残すのなら暗い話も気軽に読んでほしい。そんな思いから真面目に考えたタイトルです。

 

 タイトルを思いついたきっかけは、何の変哲もない日常の会話からでした。

 

 詳しいことは次で紹介しますが、まず『美人』と『鼻毛』というワードに共通点をまったく感じないところですが、美人にもイケメンにも私にもあなたにも鼻毛は間違いなく生えている……。

 改めてそう考えたとき、悲しい話も「鼻毛」という言葉を枕詞のようにつけるだけで笑い飛ばせそうな気がしたのです。

 

 例えるならば、低学年男子なんかは特に「おしり」だの「う○こ」だの自分で言っておきながら意味なく笑っていたりますよね。しかも楽しそうに。


 それって何でしょう。 もう魔法の言葉?


 大人からすればくだらないし、アホだし、アホだと思われるから親は恥ずかしくなるし。早い話がその感覚です。「鼻毛」って言っときゃ笑うだろう――みたいな。


 そんなことを考えてる私が実は誰よりもアホだったりします。

 

 何せ学のない私ですが、話を読んで「自分の方がまだマシじゃん?」そう思ってくれたら最高だと思っています。

 そして、あなたの明日が心穏やかになるよう笑っていただければ幸いです。

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