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2022年4月9日 00:19 編集済
鳴沢は見捨てられ不安ですね。小さい頃の出来事がトラウマになってしまい、親しい人ができても、いずれ捨てられるのではないかという……だから結婚生活も続かない。以前とすっかり境遇の変わった山崎さんと会ったときも、置いてきぼりを食らったと思ったことでしょう。夢のなかでは母親の行動を理解し、許すことができたようですが、現実ではまだまだかもしれませんね。まっすぐな菜々未のような人がいれば、少しずつ癒すことができるかもしれませんが、その過程で相手もかなり傷ついてしまいますね。
作者からの返信
あっはっは!さすがプロ!リアルな予測ありがとうございます!そうなんですよ。二人の将来にはラノベ版とリアル版がありまして笑ラノベ版は言うまでもなくイージーモードのラブラブ展開なんですが、リアル版だと菜々未は結構苦労するだろうなー、と思っています。特に二人の間に子供ができた時が試練でしょうね。鳴沢が赤ちゃんに嫉妬せずに父親になれるかどうか、菜々未がそれまでに鳴沢の愛情不足をある程度解消できているかどうか。お話では鳴沢は奇跡的にお酒を飲まずに来ていますが、いつ再燃するかもわからないというリスクもあります。でも、私としては鳴沢の将来には楽観的で、この夢の体験は彼にとっての転換期になると思っています。彼にはもう両親がいませんから、彼の親との関係は、彼の中で内在化された親との関係の修復にかかっています (生きていてもそうですけどね)。彼もそれに気が付いて「今はもういないのに苦しめる」母親像を「鳴沢の思い描いた」優しい母親で上書きしています。母親は彼を置いていってしまっていますが、一緒に暮らしている間は仕事に行く前に鳴沢のために毎日お弁当を用意しているので、彼にとってはそれが愛された証になるはずです。異性の親との関係は異性のパートナーとの関係に投影されるので、母親像との融合の後、菜々未が現れるのは彼にとっての異性像にも影響していることを暗示しているつもりです (^^;)>翻って菜々未は割と現実主義で、妹としての立場を上手く活かして生きてきています。二歳しか違わない姉ですが、競争をしようとは思ってはいません。高校も姉よりランクの低いところに進み、大学も姉と違い短大です。雛乃も菜々未がライバルにならないことを知っているので甘い姉で居られます。唯一ライバルになったのは鳴沢に対してだけですが、それも菜々未はこっそりと姉の気持ちを推し量るに留まっています。じゃあ、周りに上手く甘えて生きてきているのかというと、そうでもなくて、援交パーティーから逃げ出すときにはバンのドアも一人で開けられなかった少女が、十年後には重い金属部品を一人で顧客に届けに行くし、機械油で手を汚しながら穿孔作業もしたりする。事務処理もこなすし、精神的にも体力的にもオールラウンドでタフな女性に成長しています。援交パーティーの件は多分トラウマになっていて男性には奥手のはずですが、同時に鳴沢に対しては「本当はいい人」というのが吊り橋効果もあって五割増しくらいで刷り込まれているはずです笑 だから、鳴沢が多少理不尽な行動をとっても受け入れる器量が菜々未にはあるんじゃないかなと思っています。二人には十分成熟して欲しかったので十年待ちました。再会のとき、鳴沢はおおよそ三十で菜々未は二十八ですから、この年でここまで成熟するかなとは思いますが、あんまり年取らせすぎても面白くないのでこんな感じでしょう。何を長々と語ってるんだか……笑
2022年3月13日 18:53
鳴沢さん、遂にここまで来ましたね……。〉自分の望む通りではなかったが、それでも自分たちは家族だった。父親も母親も、不完全で歪な一人の人間だった。それでも、精一杯親であろうとしていた。鳴沢さんの場合は本当に辛い思いをされたでしょうが、それでも彼らの愛情が根っこにあるんだろうなと思いました。
ウワァァ。゚(゚´Д`゚)゚。ァァン!プラナリアさんのような方に読んでいただけて、私は本当に果報者です……。この話を書いて良かったです (´•ω•̥`)…クスン
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鳴沢は見捨てられ不安ですね。
小さい頃の出来事がトラウマになってしまい、親しい人ができても、いずれ捨てられるのではないかという……
だから結婚生活も続かない。
以前とすっかり境遇の変わった山崎さんと会ったときも、置いてきぼりを食らったと思ったことでしょう。
夢のなかでは母親の行動を理解し、許すことができたようですが、現実ではまだまだかもしれませんね。
まっすぐな菜々未のような人がいれば、少しずつ癒すことができるかもしれませんが、その過程で相手もかなり傷ついてしまいますね。
作者からの返信
あっはっは!さすがプロ!リアルな予測ありがとうございます!
そうなんですよ。二人の将来にはラノベ版とリアル版がありまして笑
ラノベ版は言うまでもなくイージーモードのラブラブ展開なんですが、リアル版だと菜々未は結構苦労するだろうなー、と思っています。
特に二人の間に子供ができた時が試練でしょうね。鳴沢が赤ちゃんに嫉妬せずに父親になれるかどうか、菜々未がそれまでに鳴沢の愛情不足をある程度解消できているかどうか。お話では鳴沢は奇跡的にお酒を飲まずに来ていますが、いつ再燃するかもわからないというリスクもあります。
でも、私としては鳴沢の将来には楽観的で、この夢の体験は彼にとっての転換期になると思っています。
彼にはもう両親がいませんから、彼の親との関係は、彼の中で内在化された親との関係の修復にかかっています (生きていてもそうですけどね)。彼もそれに気が付いて「今はもういないのに苦しめる」母親像を「鳴沢の思い描いた」優しい母親で上書きしています。母親は彼を置いていってしまっていますが、一緒に暮らしている間は仕事に行く前に鳴沢のために毎日お弁当を用意しているので、彼にとってはそれが愛された証になるはずです。
異性の親との関係は異性のパートナーとの関係に投影されるので、母親像との融合の後、菜々未が現れるのは彼にとっての異性像にも影響していることを暗示しているつもりです (^^;)>
翻って菜々未は割と現実主義で、妹としての立場を上手く活かして生きてきています。二歳しか違わない姉ですが、競争をしようとは思ってはいません。高校も姉よりランクの低いところに進み、大学も姉と違い短大です。雛乃も菜々未がライバルにならないことを知っているので甘い姉で居られます。唯一ライバルになったのは鳴沢に対してだけですが、それも菜々未はこっそりと姉の気持ちを推し量るに留まっています。
じゃあ、周りに上手く甘えて生きてきているのかというと、そうでもなくて、援交パーティーから逃げ出すときにはバンのドアも一人で開けられなかった少女が、十年後には重い金属部品を一人で顧客に届けに行くし、機械油で手を汚しながら穿孔作業もしたりする。事務処理もこなすし、精神的にも体力的にもオールラウンドでタフな女性に成長しています。
援交パーティーの件は多分トラウマになっていて男性には奥手のはずですが、同時に鳴沢に対しては「本当はいい人」というのが吊り橋効果もあって五割増しくらいで刷り込まれているはずです笑 だから、鳴沢が多少理不尽な行動をとっても受け入れる器量が菜々未にはあるんじゃないかなと思っています。
二人には十分成熟して欲しかったので十年待ちました。再会のとき、鳴沢はおおよそ三十で菜々未は二十八ですから、この年でここまで成熟するかなとは思いますが、あんまり年取らせすぎても面白くないのでこんな感じでしょう。
何を長々と語ってるんだか……笑