第4話 「どうでもいい、でもなんだかショック」
「〇〇氏に不倫疑惑」
今日もどこかのメディアにこの話題が発信された。
これに対しての反応は、
『マジで引くわ』
『長年ファンだったのに残念』
『軽蔑します』
などと、心にもないことを大多数で便乗をする声が目立っている。
そんでもって、
『これからは反省してほしい』
だのといった、一般市民の割にはやや上から目線のコメントを残す奴らもいる。
正直に言ってしまうと、たかがそれだけの事でそこまで躍起になるモノなのかな? って思えてくるのだ。
不祥事とはいっても、人が一人も死んでいない。横領などといった警察沙汰になるようなことにはなっていない。
家庭を持っている人やリア充な人がいるのなら、そう呟くのもわからないといえばわからなくもない。
裕福な家庭や彼氏彼女がいない人からすればどうってことないことだ。
自分はどうでもいいと思えてくる。理由は、彼女もいなければ、ギスギスとしたような家庭ではないからだ。
●〇●〇
「あ~あ、こういった"声"を荒げている奴らって、相当暇人なんだろうな~」
そう呟いて、自分は口コミから目をそらす。
スマホのメニュー画面に戻ると、LINEのアプリアイコンに未読を示す数字が1件だけ付いていた。
目を通してみると友人のグループの中でのメッセージだった。
開いてみるとそこには、
『××君が結婚したらしいぞ』
どうやら、友人の一人がどうやら結婚したらしい。クラスメイトの友人はそこそこある方だ。アニメ好きの悪く言ってしまえば、モテないような感じの面子で構成されている。
「な~んだ。一人旅立ったのか」
渇ききったリアクション。裏切られたような気分だ。
「何だかショックだ」
心にもない罵声を放つのだった。
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