Track 04. センターの資格

「間違いないってさ。ユカのヤツ、と一緒に帰ってるのを二年の子が見たって」

「どんだけ手が早いのよ、あの子。すっかり自分が新しいクイーン気取っちゃってさ。あーもう、気分悪いっ」


 冷たい風が吹き付ける教育棟の屋上。フェンスにもたれて不機嫌そうに口を尖らせる友人達を横目に、マリナはベンチに腰掛けたまま、電源を落とした携帯ミラホの暗い画面に映る自分の顔をぼんやりと見下ろしていた。

 放課後というのは、行き場をなくした者にはこんなに寂しい時間だったのかと思い知らされる。本来なら今頃はチアリーディング部のスタジオで下級生に指導をつけているはずだったのに、今のマリナにはこうして屋上で友人達とたむろする以外、するべきことなど何もない。


「マリナはいいの? このままで」

「そりゃ、いいわけないけど……」


 かつての取り巻きサイドキックスの中でも数少ない、本当の友達と呼べる存在――アイ、レイ、ナナの三人は、この期に及んでもマリナの傍に残り、本気で彼女の心情を案じてくれているようだった。

 三人の存在は実際、涙が出そうになるほど嬉しかったが――同時に、それ以外の者が誰一人として自分の傍に残らなかったという現実が、強くマリナの心を締め付けてくる。

 たった三日で全てを失ってしまった。部内での立場も、学園での名声も、恋人だと思っていた彼も。ひょっとしたら将来の進路も。全てが砂のように彼女の手の上から零れ落ちてしまった。

 自分の何がいけなかったのだろう。あの新入生、火群ほむら結依ゆいを見くびったことか。アイドル部を見下し、弾圧の対象にしたことか。いや、そもそも、階層構造ヒエラルキーの上に立つことを望んだ瞬間から、遅かれ早かれこうなることは決まっていたのだろうか。

 盛者じょうしゃ必衰ひっすいことわりがなんちゃら、とか。何年も前に授業で覚えさせられた源氏だか平家だかの逸話が、妙に頭の中をリフレインして離れない。二十一世紀にもなって、どうして千年近くも前のサムライの話なんて暗記しなきゃいけないのだろうと思っていたが、こうして謀反の刃を突きつけられてみやこを追われてみると、あれが重たい教訓に満ちた話だったことが少しはわかるような気もする。


「ユカ達の態度も有り得ないけどさ、一番ムカつくのはあの火群結依って子よね」

「ほんとに。マリナをアイドル部に誘ったりして、何様って感じ」


 舌打ちすら交えかねない勢いでアイ達が言い合うのを、マリナは厭味いやみなほど晴れ渡った空をぼうっと眺めながら聞いていた。

 昨日、部室棟の窓枠を挟んで向き合ったときの、あの邪気のない目……。皮肉にも、今の自分に手を差し伸べる者は、アイ達三人を別にすれば、敵だったはずの火群結依だけ。


 ――このままじゃメンバーが足りないんです。

 ――あーあ、誰か入ってくれないかなあ。

 ――マリナさんは何になれるんですか?


「……あなたの傍でなら、何かになれるとでも言うの……?」


 三人の耳にも届かないくらいの小さな声で、マリナが呟いたとき。

 突如、教育棟の中庭パティオの方から、わあっと声が上がるのが聞こえた。


「何、あの声?」

「……ちょっと、マリナ、来て来て!」


 いち早くフェンス越しにパティオを見下ろし、アイがマリナを手招きする。マリナはベンチから腰を上げ、フェンスの傍まで寄って、三人とともにパティオの様子に目をやった。

 そこには二日前と同じ人だかりが出来ていた。男女の生徒達がざわめきながら前へ前へと押し合う中、中央ステージの傍に向き合って立つ二つの影。マリナは二人の姿に目を見張った。一人は、すらりとした長身を男子用パンツルックの制服に通した、二年生の逆瀬川さかせがわ怜音レオン。そしてもう一人は、あの忌々しい火群結依ではないか。


「なになに、ケンカ?」

「あの子、逆瀬川まで敵に回してるの?」


 傍の友人達にシッと合図して、マリナは眼下の様子に目と耳を集中させた。なぜだか、今からそこで起きることを見逃してはならないような気がした。

 大勢のギャラリーを平然と背負った逆瀬川怜音と、生徒達から遠巻きに注目される火群結依。二人の近くには華子も居た。相変わらず、オロオロと頼りなさそうな顔をしているのが屋上ここからでもよく見える。

 ギャラリーのざわめきは、怜音のサッと上げた手で遮られた。


みなとマリナ先輩を打ち破ったキミの実力には感銘を受けたよ、ユイちゃん。だが、キミは本校のアイドル部でセンターを張ることはできない。なぜなら、自分が入部届を出すからだ」


 怜音が雲の彼方まで届きそうな声を張り、ぴしりと結依を指差す。随分と芝居がかった仕草だったが、歌劇団仕込みだという彼女にかかれば堂に入って見えるから大したものだ。

 いや、そんなことより、マリナには今の怜音の言葉が気になった。入部届を出すと言ったか。学内随一の人気者である逆瀬川怜音が、あんな弱小のアイドル部に……?


「わたしからセンターの座を奪うっていうんですか?」

「いかにも。自分は、九歳の頃から歌劇団の訓練生として歌と演技の特訓を積んできた。キミに後れを取る気はない」

「……わたしは、七歳から子役をやってましたよ」


 二人の間には一触即発の空気が立ち込めているように見えた。だが、彼女らの視線に宿っているのは互いを見下す敵意ではない。そこにあるのは、互いに存在を認め合い、手合わせの瞬間を心待ちにする勝負師の目だった。

 ――なぜ、とマリナの脳裏に疑問が去来する。なぜ、自分は今、あの戦いの渦中にいないことが悔しいのだろう……?


「部長さん、無礼は承知でお願いします。自分をユイちゃんと対決させて下さい」


 華子に向き直った怜音が、美しささえ感じさせる所作で頭を下げる。今や観衆は一人残らず静まり返り、怜音と結依、そして華子が織りなす目の前のドラマに全神経を集中させているように見えた。


「わたしは……ユイちゃんがそれでいいなら」

「感謝します」


 頭を上げ、くるりと結依を振り向く怜音。その鋭い目が語っている。よもや逃げはすまいな、と。


「……いいでしょう、逆瀬川先輩」


 結依は真紅の眼鏡グラスを取り去り、制服ブレザーの内ポケットへと仕舞い込んだ。それが彼女の戦いの合図であることは、もうマリナにもわかっていた。


「胸を借りるなんて言いませんよ。全力で行きます」

「上等……!」


 それから怜音は不可解な行動をした。群衆の最前列に居た、三つ編みに長いスカートの一年生女子に近付くと、「勝敗はキミに決めてもらおう、網野あみのあいりちゃん」と堂々言い放ったのだ。

 言われた子も、周囲の生徒達もポカンとしている。マリナにも意味がわからなかった。キャプテンの華子に審判をしてもらうというならともかく、なぜ、無関係と思しき一年生に……?

 ただ一人、結依だけが、見知らぬ審査員の抜擢に驚く様子もなく、悠然とステージの脇に立って「お先にどうぞ」と目で語っていた。


「では、行かせてもらう!」


 怜音はブレザーを脱ぎ、ばさりと宙に放ったかと思うと、一秒後には軽やかに助走をつけてステージの上へと跳び乗っていた。ブレザーがふわりと地に落ちるのと同時に、純白のブラウスに短いネクタイをひらめかせた白皙はくせき麗人れいじんが、壇上から観衆に向かって声を張り上げる。


「聴いてくれ! 我が魂の鼓動を!」


 いつの間に準備をしていたのか、ステージの音響装置からは歌劇団のショーを思わせる勇壮華麗な音楽が溢れ出した。ヘッドセットから声を拾って響き渡る歌唱は、びりびりと空気を震わせる勇ましき獅子の咆哮ほうこう。女子生徒達の黄色い歓声がパティオに溢れ返る中、怜音の凛々しい笑顔が稲光いなびかりと化して天地を打ち貫く。

 マリナはその一挙手一投足から目が離せなかった。スクールカーストの枠に収まりきらない存在――逆瀬川怜音が只者ではないのは知っていたが、そのパフォーマンスの実力、まさかこれほどだったとは。

 彼女を「様」付けで呼ぶような女子達の反応など、この場では参考にもならない。元から味方とわかっている者に歓声を上げさせるなど容易いこと。マリナだってやっていたことだ。だが、この若き獅子が巻き起こす感動の渦は、到底その程度にはとどまらなかった。

 一曲、二曲と歌詞を重ねるたび、その場に集まった誰もが彼女の威光に目を焼かれ、心を溶かされてゆく。女子のみならず男子達の目をも釘付けにするその勇姿は、まさしく他者の追随を許さぬ王者の貫禄。瞬く間に三曲を歌い終え、彼女が白い歯を見せてびしりと立ち姿を決めた時には、最早その場で彼女に喝采を贈らぬ者など一人も存在しなくなっていた。


「……凄い」


 マリナは思わず呟いていた。一緒にパティオを見下ろすアイ達も、それぞれに目を丸くしていた。


「いくらマリナを負かしたあの子でも、これには勝てないでしょ……!」


 友の声に、マリナもそう思った。

 結依の力はマリナが身をもって知っている。認めたくはないが、自分に膝をつかせたあの実力は本物だった。だが……。あの時の結依の輝きをもってしても、怜音の疾風怒濤のパフォーマンスに太刀打ちできる想像は湧かなかった。

 歌劇団の男役を彷彿とさせる怜音のパフォーマンスと、可愛らしいアイドルスマイルを振りまく結依のパフォーマンス。方向性は百八十度違えど、舞台に立つ者としての実力は、正直なところ怜音の方が数段上であるようにマリナには思えた。

 しかし、眼下の結依は微塵も怯む様子を見せることなく、ステージ脇のラックから取り上げたマイクの頭を余裕の素振りでトントンと叩いている。

 マイクテストなどしたところで聴こえていないんじゃないのか、などとマリナが思った瞬間、結依がセットしたらしき音楽が音響装置から軽やかに鳴り響き始めた。

 音響の振動でタイミングを測ってでもいるのか、彼女は寸分のズレもなく曲に合わせてステージの中央に躍り出る。観衆の一部から歓声が沸き上がった。マリナは固唾を呑んで結依の動きを見守る。その笑顔には相も変わらずいささかのかげりも無かった。だが、どうやって逆瀬川怜音に勝つつもりだ……?


「みんなの心に、火をつけます!」


 マイクを手にした結依のウインクに、男子生徒を中心にオオッと声が挙がる。そして、衆目の中、少女はくるりと軽やかにターンして――


「――えっ?」


 なんだ、あれは――!?


 メロディに乗り、狂いなく歌詞を紡ぎ始めた彼女の姿は、

 細い腕を振り、軽快にステップを踏む彼女の姿は、

 観衆を見渡し、眩しい笑顔を咲かせる彼女の姿は、

 ――マリナがこの四日間で見てきた火群結依の姿とは、まるで違っていた。


 ステージ外で飄々と無邪気な顔をしている時の彼女と、ではない。マリナと決死の対決に臨んだはずの、あの時の彼女と比べてさえ、今の火群結依は全く違う存在のように見えた。

 怜音を勇猛な獅子とするなら、結依はさしずめきらめく月面を跳ねる一匹のうさぎ。だが、その素早さに目を奪われた瞬間、活火かっか激発げきはつ、太陽の散乱光コロナの如き眩しさが、見る者の網膜を貫いて脳天までも焼き尽くしてくる。

 夢を紡ぐ歌声は焦熱の熱波。愛を踊るダンスは烈火の竜巻。そして咲き誇る笑顔は、煉獄れんごくに花開く灼熱の劫火ごうか

 対決相手の怜音を、仲間の華子を、審判の一年生を、この場に集った全員を。幾百人の観衆をめ尽くす炎の如く、少女の可憐な視線が全周に振りまかれる。パティオを見下ろすこの屋上にも。マリナがここに居ることを知っていたかのように、歌の最中さなか、結依は確かにこちらにも目を向けてきた。

 その視線レスはまさに電光石火。刹那の一瞬で、胸の奥の一番深い部分にまで、神速の火矢ひやが撃ち込まれる。


「超絶……可愛い」


 マリナは呆然と呟く自分の声を聴いた。言ったのではなく言わされていた。語彙が死んだようなその言葉でしか、彼女の可愛さは表現できない気がした。


 これが、彼女の……火群結依の、本気……!?


 どうして誤解していたのだろう。どうして信じていられたのだろう。

 自分を負かした時のあれが――が、結依の全身全霊だったなどと――。


「何なのよ……。あたし相手じゃ、本気を出すまでもなかったってこと……?」


 マリナは気付けばフェンスの網目を強くその手で握り締めていた。眼下に広がる光景が、感動や驚愕を超えて、ただひたすらに悔しかった。

 自分は、仮にもこの学園の女王クイーンで。

 中学から懸命にチアを練習してきたのに。それなりに大きな大会で結果も残してきたのに。

 この学園で誰より拍手喝采を浴びるのは、この自分だったはずなのに……!


「どうしてあたしだけ、蚊帳の外なのよ……!」


 がしゃん、とフェンスが音を立てて揺れたのは、自分の手がそれを叩いたからだとわかった。

 友人が心配そうにマリナの名を呼んでくる、その声も今は意識に入らない。

 悔しい。負けたくない。自分だって、彼女達のように輝きたい――!


「みんな、行きますよっ!」


 新たな曲の始まりに合わせ、掛け声コールを募る結依の可憐な姿は――

 マリナの目には、追って来い、と告げているように見えた。

 幾百人の男女の掛け声コールに包まれ、満面の笑みを振りまいてステージ狭しと歌い踊る結依。魂をも震わす灼熱のアイドルスマイルは、見る者の心を希望の出航ふなでへといざな灯火ともしび

 少女の全身の躍動が語っている。夜明けは己で掴むのだ。己がここにいる理由は己で作るのだと。


 興奮と感動の渦の中、結依は微笑みとともにパフォーマンスを終えた。まだ聴いていたいのに、と思ってしまった自分の心を、マリナはもう否定できなかった。

 怜音が皆の前で堂々と結依に拍手を贈り、対戦者の激闘をねぎらう。結依もぺこりと頭を下げて怜音に応えた。


「さあ、あいりちゃん。勝敗の判定は」

「えぇぇ……」


 怜音に促され、審判役の一年生は皆の注目を浴びて困り顔になっている。無理もない、とマリナは思った。この二人の戦いは、素人が言葉で語れる優劣の範疇を超えている。


「お二人とも素晴らしすぎて、わたくしには、とても……」


 可哀想な役目を負わされた彼女を庇うように、そうだそうだ、と誰からともなく声が上がった。


「別にいいじゃん、どっちが上とか決めなくてもさ」

「二人ともヤバイくらい凄かったし」

「ていうか、センターって一人じゃなきゃいけないもんなの?」


 怜音は軽く腕を組み、ふむ、と皆の声を吟味する素振りを見せる。その目線が結依へ、そして華子へと渡ったとき、マリナには怜音の思惑がわかったような気がした。


「うん……。わたしも、そう思う」


 ここまで沈黙を保っていた華子が、この時ばかりはしっかりと怜音を、結依を、そして一同を見渡して言った。


「アイドルって、一人の子だけがいつもセンターに立つグループばかりじゃないよ。この曲は誰、とか、こっちでは誰、とか、曲ごとに主役を変えていくのもグループアイドルの楽しさだと思うし……。わたしは、このアイドル部を、そういうグループにしたい」


 それは不思議な光景だった。カースト最下層のおたくギークと見下され、侮られていたはずの華子の――アイドル部キャプテンの言葉に、今、何百人もの生徒が興味津々に聴き入っていた。

 結依がこくりと頷き、怜音も得心した様子で首肯しゅこうする。歌劇スターの怜悧れいりな瞳は、この裁定を最初から見透かしていたようにさえ見えた。

 そして、怜音は三つ編みの一年生に歩み寄ると、「そういうことだ」と優しい声で言った。


「誰にもセンターに立つ資格はある。キミにも」

「えっ……?」

「入部届、まだ持っているんだろう? キミが三人目のメンバーだ。後から来た自分は、四人目で結構」


 あいりと呼ばれていた彼女は、怜音の長身をまっすぐに見上げると、憑き物が落ちたような顔で「ハイ」と頷いた。

 スクールバッグから一枚の用紙を取り出し、あいりは華子にそれを差し出す。


「部長さん。よろしくご指導お願い致します」

「……こちらこそ。よろしくね」


 華子がはにかみを浮かべて新入生を迎え入れるのも。続いて怜音が「お世話になります」と綺麗なお辞儀をするのも。結依が嬉しそうにその様子を見守っているのも。なんだかマリナには無性に気に入らなかった。おかしいじゃないか。あの子達、この自分を差し置いて、何を勝手に三人目とか四人目とか……!


「ちょっと待ちなさいよ! ユイちゃんはあたしを先に誘ってたんでしょ!?」


 叫んでしまってから、ハッと気付いた。自分は一体何を――。

 生徒達がざわざわと声を上げながら屋上を見上げてくる。マリナは慌てて口元を手で押さえたが。


「ざんねん、もう遅いです。マリナさんは五人目っ」


 したり顔で自分を見上げてくる結依に、マリナは諦めて小さな溜息をく。

 結依のきらきらした瞳は彼女を歓迎してくれていた。他のメンバー達もそれぞれに彼女を見上げている。怜音は余裕の笑みで。あいりは何が何だかわからないという様子で。そして華子は、戸惑いと喜びの入り混じったような、割り切れない心情を映した顔で。


「……今までのこと、ちゃんと華子ちゃんに謝らなきゃね」


 傍らの友人達にそう言ってから、マリナはフェンスから手を離し、屋上の出入口へ向かってきびすを返した。新たな仲間達が待ち受ける地上へ降りるために。

 もしも華子が許してくれるのなら、この場所で生きてみよう。あの凄すぎる子達と同じステージで、自分ももう一度輝いてみたい――。


 こうして、この日――双柱ふたばしら学園高校アイドル部の部員は、五人になった。



(2nd Single:グループ結成! 完)

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