駄作バスター ユカリ
板野かも
『駄作バスター ユカリ』本編
第1話 異世界テンプレ小説を斬る
序章 紫式部
鋭い爪を血の色に染め、
「ええい、
「
「
揺れる炎の中に姿を
「
女の鋭い眼光に魔物が怯み――刹那、女の手元に
墨の
「お
「駄作? 我が
「左様に御座います。
「おのれ、
道長の震える
女は不敵に笑って筆を構え、一閃。
「推敲の時間に御座います」
そして女の大筆が
「
魔物を生むのが駄作の力なら、魔物を消し去るのは美しき推敲の力。
女が筆を振るう度――醜悪なる
「式部よ。
「いいえ。
身の丈程の大筆は何時しか消え失せ、代わりに女の手には
「
差し込む月光に照らされ輝くは、凛と鳴る鈴の如き
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます