第37話 ダークエルフの里に到着②

「そしてエリス神殿街と白黒エルフの里が連結された今、守護たる白黒エルフの里が弱ければエリス神殿が困るんだ。だから守護の里は産業を育成し人口を増やし、エリス神殿街を盛り立てて行かなければならない。」

「わかりました、守護たる我らが弱いままではエリス様に申し訳ない事ですじゃ。御使い様、ご存分にお願いしますのじゃ。」


俺たちは早速里の西外れにやってきた。


「ドールクリエイト!ドールハウス!養鶏場!」MP70000。


ドドドーーン!


広い養鶏場が出来上がった。お次は南でいいか。


「ドールクリエイト!ドールハウス!果樹園!」MP60000。


ドドドーーン!


広大なブドウ果樹園が創られた。既にたわわに実っている収穫時だ。


「御使い様のお力には、いつも驚かされますのじゃ。」

「鶏とブドウの木の世話はできるだろ?エルフの得意そうなものを産業として選んだんだが。ブドウは加工すればワインとか色々出来て有用だろ?」

「御使い様のご慧眼、恐れ入りますじゃ。」


そこにうるさいのがやってきた。


「族長はん!なんでっか?このどえらい建物と果樹林は?」

「御使い様のお力じゃ。我ら万物の創造主エリス様のお恵みなのじゃよ。」

「エリス神殿街と言う街が出来たとは聞いてまっけど、エリス様と言うのんはワテらの創造主のお偉い神様だったんでっか?」

「そうだな。」


「御使い様のだんさん、エリス様のお恵みでっか?それワテに取り扱わせてくださりませんやろか?」

「俺は構わんが、ダクウェル族長の判断次第だな。」

「サカイ殿の事は御使い様も褒めておりましたしの、お願いいたしますじゃ。」

「いや、俺は別に褒めては・・。」

「さいでっか!御使い様のだんさんに褒められるとは、ワテ舞い上がってしまいますやんか。でんがなまんがな!おまんがな!わっしょいわっしょい!」


サカイアキンドはくるくる回転して小躍りしている。おっさんの踊りとか需要ねーから。


「ま、いっか。おいアキンド、お前は商人としてたくましい。ここと北東のエルフの村を富ませてやれ。両エルフの里に力をつけさせエリス神殿を盛り立てるんだ。それを成した時、お前も押しも押されもせぬ大商人になれるだろう。」

「商売の事ならワテにまかしといてくださいや。エリス様のお恵みを取り扱わせていただくサカイアキンドともうします~、よろしゅうおねがいたのんます~♪」

「調子のいいやつだな全く。」

「「「ははははっ」」」


俺たちは夕方までにはかぼちゃの馬車で神殿街に戻ってきた。アキンドは豚が全部売れたので馬を調達し、ダークエルフの護衛を雇ってから明日エリス神殿街に向かうそうだ。


夕食後、アリスといちゃいちゃして、お風呂に入ってエリス様にお祈りして寝た。

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