第24話 エリス神殿のマスコット
「腹が減ったな、アリス一旦戻るか。」
「はい。きゅぴぃちゃんにも甘ニンジンをあげましょう。」
「きゅぴぃ!」
屋敷に戻ってきたら既に昼食が用意されていた。サンドイッチだ。
「お、この照り焼きサンド美味いな。」
「「「コカトリスの肉が余っていたので使ってみました。」」」
「ツナサンドも卵サンドも美味いですよ。」
「うん、ハムサンドもいけるいける。」
俺は照り焼きこそ鳥の食べ方として至高だと思っている。地球でもTERIYAKIは世界中で愛されていた。甘辛いタレが実に合うんだから仕方がない。きゅぴぃは甘ニンジンを美味しそうにかじっている。ポテトサラダも美味い、そうかマヨネーズか。
「アリス、この世界にマヨネーズとかはあるのか?」
「ございません。材料はありふれていますが作り方を知らないようです。」
「卵とミルクが量産されれば、栄養も豊富だし食が広がるよな?」
「はい、お菓子も色々と作れますしね。甘ニンジンクッキーなど如何でしょう?」
「きゅぴきゅぴきゅぴぃ!」
「そういえばダクネがきゅぴぃを聖獣とか言ってたな。エリス神殿のかわいいマスコットやるか?きゅぴぃ?」
「きゅっぴぃノ」
「きゅぴぃちゃんなら、大人気間違いなしですね。」
きゅぴぃは2本足で立ち上がり片手を挙げてやると言っているようだ。言葉も理解してるし、本物の兎でもない。もうこれ聖獣でいいんじゃね?
「ドールハウスで養鶏場とか牧場を郊外のエルフの里近辺に創造してやろう。そしてマヨネーズ工場を始めお菓子工場など各工場をドールハウスで創造する。神殿街の良い産業になる。商材があれば商人もやってくる。働く場所があれば人が集まる。エリス様の御名が広まる。」
「はい、とても良いお考えです!ソウシ様。」
「まだ人手が白黒エルフしかいないからな、まずはエルフの得意そうな養鶏と牧場あたり
でいいだろう。そのうち行って創っておいてやろう。今日はやることが他にあるしな
」
「ごちそうさま、美味しかったよ。」
俺が席を立つとメイドールたちはてきぱきと片付け始めた。うん、家事も完璧だ。なになに?メイドール達は食事しないのかって?彼女達は給仕のために傍に控えているが、共に食事してたら主のお世話ができないだろ?専用の食堂で交代で食事はとっている、もちろん同じものを食べてるよ。
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