第14話 お屋敷を建てよう

外へ出ると夕暮れ時になっていた。今日一日色々あったな。今日の寝る場所がないから造ろう。地球での俺の家は純和風の鹿威しのある家だったから、洋館にあこがれるんだよな。場所はエリス神殿の東で・・形はと。


「ドールハウス!洋館!」MPは4000消費。


ドーン!


シンメトリーで両サイドが少し高くなっているオーソドックスな3階建ての洋館が現れた。和風もいいんだけどさ、隣の芝生っていうか無いものねだりでなぁ、こういうのに住みたかったんだ俺は。


「アリス、エルリーナ、もう夕暮れだし中に入ろう。」

「はいソウシ様、私はお食事の支度にかかりますね。」

「あ、あたしも手伝います。」

「うん、食材はオプションで冷蔵庫に入ってるから。」

「さっきのコカトリスも食べられますよ。」

「では一緒に参りましょう。」


2人は会話しながら厨房に向かったようだ。俺はさっきクロサメから頼まれていた看護師ドールを先につくろう。


そうだな、おツボネ先輩ナースと、新人ドジっ子ナースのコンビでいいな。ドジっ子はあくまで演出であり医療ミスはしない。


「ドールクリエイト!ナース!×2」MP2000。


「マスターのお呼びにより参上いたしました。」

「マスターにお呼ばれしてさんじょうですっ。」


両名とも真っ白なナース服にした。清潔感重視でいく。


「名前はそうだな、先輩の君はショウコ、後輩君はアズサだ。早速で悪いがドクターに催促されていてな、君達2人は北東にある診療所に配属する。暗くなる前に向かいそこで待っているクロサメドクターの指示に従ってくれ。」

「かしこまりました、これより向かいます。」

「はいっ、向かいますですっ。」

「うん、診療所は命を預かる重要施設だから頼んだよ。」

「はい、アズサさん、行きますよ。」

「先輩、待ってください~。」ステン!

「何をもたもたしているのですか、全くもう。」


ドジっ子ナース早速ずっこけてるよ。先輩ナースはつんけんしてるし、あのコンビいい味出してるなぁ。


「ソウシ様、お食事が出来ました。」

「御使い様、ダイニングへどうぞです。」

「わかった、今行くよ。


丁度良い具合にお声がかかった。異世界に来て初めての食事だな。どんなだろう。

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