分かれ道 その5
「痛っ!」
突然体が揺れ、近くで悲鳴が聞こえたような気がした。
そこで男の意識は一時的に戻る。
(私は何のために、誰のためにこれまで調査を続けてきたのだろうか?)
虚ろな瞳で転ばせてしまった少女を見つめ、そのまま何を言うわけでもするわけでもなく、男はそのまま立ち去った。
男の名はカミールと言う。
代々歴史学者の家系で、特にスカル王朝の研究を続けてきた。
三代前の祖先とカミールの父は研究だけではなく、スカルはナタル王国にあったと推測して調査をした。
調査地は王都ザカルタ近郊を流れているレーヌ川流域にある、今なお木々を生い茂っている森林地帯ザネスの森。
この森はナタル王国唯一残った自然であるため、<混沌>以降王国の管理化にある。
カミールの先祖は王国の計らいもあって、管理化にある地帯の採掘権を得て調査することができた。しかし、過去の遺物は発見されるものの、スカル王朝があったと裏付けるような発見はなく、二人とも無念に息を引き取った。
そんな先祖の無念を晴らし、祈願を実らせるためにカミールも同じ道を選ぶ。
父の跡を継いだカミールは、頭脳明晰で幼い頃から神童と呼ばれており、王国からも期待されていた。王国からの援助もあり、独自の考察から得られた仮説を基にして父とは異なる場所の調査を開始したのだった。
そして、調査を開始してから一年後――。
「カミールさん、すまねぇ。俺たちはあんたのところではこれ以上調査はできない」
「どうしてだ! もうすぐ見つかるかもしれないのにーー」
「そういってどのくらい経ちますか? ……これまでお世話になりました。それでは」
「お、おい!」
私の制止する声を無視して、父の代から一緒に調査を手伝ってくれた仲間が、今日も離れていった。
しかも、五人も同時に。
「若……このままでは――」
「ワコル……私は一人でもやっていくつもりだ」
遠く離れていく元調査仲間を一瞥して、すぐに両刃がまを手にとって再び調査を開始した。
最初は百人いた調査団も昨日までで七人となり、たった今私とワコルの二人だけとなってしまった。
ワコルは父が調査を開始した時に雇った一人で、父が亡くなってからもずっと仕えてくれていた。
発掘調査に関する知識だけではなく、世界中で発見されている古代文明に関する知識も豊富で、幼少期にはよくぺドルから色んな話を聴かせてもらったものだ。
特に、スカラ王朝の話にはロマンを感じ、「いつかは自分が発見してやるんだ」と幼いながら宣言していたことを今でも覚えている。
(とはいえ……この状況で本当に私はこれからやっていけるのだろうか)
不安感を隠すようにひたすら調査に集中するが、二人だけで発掘ができるほど甘いものではないことが私が一番よく分かっている。
何らかの兆候があるなら別だが、調査を開始して早一年経っても何も成果を上げることが出来ていない。
そもそもチャズ砂漠で調査をしようとするものは、これまで記録の残っている範囲では誰もいないとされている。
だから、今回スカラ王朝の遺跡が発見できれば、すべて独占できると言って、当初調査仲間は皆意気がっていたのだが……ただでさえ砂漠という過酷な環境での調査なのに、何も見つからないというストレスが溜まっていたのだろう。
一ヶ月前に一人が辞めてから、あれよあれよと言う間に一人、また一人と次々に辞めていき、今では……。
結局今日の調査でも何も発見はなかった。
落ち込んだ気持ちのまま自宅に帰ると、家には誰もいなかった。
「そうか……妻と子どもたちはこの家を離れたんだったな」
ちょうど初めて仲間が辞めた日、今日と同じように凹んで帰宅してみると、テーブルに置き手紙があった。
そこには一言、「さようなら」と妻の筆跡で文字が書かれていて、見た瞬間頭をまるでハンマーで殴られたような衝撃を受け、フラフラとよろけてしまったのを今日あったことのように覚えている。
荷物はそのままなのに、今朝まで一緒にいた人がいない。この虚しい取り残され感を、私はこの一ヶ月間毎日味わっている。
そうやって一ヶ月前の虚無感を思い出していると、玄関に王国からの呼び出し状が届いているのを発見した。
「明日早朝、至急城まで来られたし」とだけ書かれた紙を見て、今度は死刑宣告を受けたような絶望感を味わった。
「行かない……訳にはいかんだろう」
翌朝、城に出頭してみたものの気が進まない。
とはいえ、拒否するという選択肢はないため、行くしかあるまい。
「私の名前はカミール。この度、お呼び出しがあり参上つかまつった。王様にお目通り願いたい」
城門前にいる門番に声を掛けたところ、私を見るなり一瞬怪訝そうな顔をした。
「……承知いたしました。王様がお待ちです。王座の間までお進みください」
仕方なく敬語を使っている感じで答えてくれ、城内に入ることができた。
王座の間までの道のりですれ違った貴族たちに、散々嫌味を聞かされた。
「ほら、あの男ですわ。無意味な調査をしているっていう」
「国から支給されているお金をドブに捨てたも同然ね」
「お仲間にも、家族にも逃げられてしまったのは、当然の報いだわ」
(わざとかろうじて聞こえるように言いやがって)
あくまで平静を装ってはいるが、言われているどの言葉も否定できずに鬱憤だけが溜まっていく。
王座の間までの地獄の道のりをなんとかやり過ごし、王座の間に通されるとそこには王様と側近が二名王様の左右に控えていた。
「カミール。ただ今参上仕りましてございます」
「面を上げよ」
「はっ!」
臣下の礼をとると王様の右側に控えている宰相から声が掛かり、面を上げた。
「おぉ。来てくれたか、カミールよ」
「王様のお呼びとあれば即座に(気のせいか? 王様は私が来たことを喜んでくれているような)」
王様と対面してみたが怒っている様子はなく、どちらかというと宰相の方からピリピリした雰囲気を感じる。
「そんなにかしこまらんでもよい。そなたの家系とは昔から懇意の仲ではないか」
「そう仰っていただけるだけで有難き幸せ。ただ、公の場では」
「そうかのう……」
ナタル王家とは<混沌>以前より付き合いがあり、遺跡の調査では王国をあげての一大プロジェクトとして父の代から支援を受けている。
「王様……例の件を」
「う、うむ。そうさのう」
宰相は王様に何かを催促した。
王様の表情を拝見する限り、良い話ではないだろうことは容易に想像できる。
「カミール博士!」
「はっ!」
宰相に名前を呼ばれ、再度臣下の礼をとった。
「今日をもってそなたへの遺跡発掘に対する援助を一切断ち切り、ザネスの森における採掘権を正式に剥奪する」
「!? それでは調査は――」
「それは、この私が受け継ぐことになりました」
突然後ろから勝ち誇ったような声が聞こえて振り返ってみた。
「あなたは……ハーデル博士」
ハーデルはそのまま堂々と王座までの道を歩いていき、カミールの隣で止まり、同じように臣下の礼をとった。
彼は私と同じ博士の称号を持ってはいるが、身分で言えば相手は私よりかなり位が高い。
そもそも私の家系は貴族ではなく、根っからの学者。
一方、ハーデルは貴族で伯爵の位を賜っており、それでいて博士の称号も取得している。
学者的には同列でも、話にならないくらい財力や権威に開きがある。
そんな彼だが、なぜか昔から度々私にちょっかいをかけてくる。
「お久しぶりですね、カミール博士。過酷な環境での調査はいかがですかな? あっ、場所よりも人数が問題とか?」
「そ、それは…… (というより、わかっていて言っているだろう) 」
痛い所をつかれ、言い返したい思いをぐっと飲みこんで、カミールは歯をギュッと噛みしめる。
「ハーデル博士」
王様が顔色を変えず、会話に割り込んできた。
「申し訳ございません、王様。……カミール博士、あとは伯爵でもあるこの私がスカル王朝の遺跡を発掘する。 いいのですよ。もうあなたはお休みになっていただいて。根拠もない出鱈目な調査をこれ以上続けなくてもね」
「くっ! (やはりこいつが私の調査員たちを!)」
ハーデルは王様の割り込みを物ともせず、カミールに近づき嫌味を耳打ちしてきた。
わかってはいたが、もはや弁明は何も意味を成さないだろう。
宰相の顔色を伺う限りでは、ハーデルと結託していることは容易に想像つく。
王様の心情はよくわからないが、ここで駄々をこねても私の家系をこれまで立ててくださった恩に報いることはできない。
とすると――、
「承知いたした。国の指示に従います。それでは……」
「……」
私は立ち上がり、王様に向かってだけ深々とお辞儀をした。王様は何か言いたそうにしていたが、早々にこの場から立ち去ることにした。
「本当にカミールの支援を打ち切るしかないのか?」
王様はカミールが退室したのを見計らって、宰相に問いただした。
「はっ、そうするしかございません。あやつは王国の民たちの大事な血税から得られたお金を、意味の成さないことに浪費し続けております。このことが民たちに知れ渡り、民たちの不満が膨れ上がる前に対処することが、王国のためでございます」
宰相はもっともな答えを述べた。
「わかった……お前たちもう下がってよい」
「「はっ!」」
王様の命令に宰相とハーデルは臣下の礼で応え、王座の間から退出していった。
「カミール……すまぬ」
誰もいなくなった王座の間で、王様のかすれる声だけが寂しく響き渡った。
「やりましたな、宰相殿」
王座の間を退室し、離宮に向かう通路で、誰もいないことを確認して、ハーデルは宰相に話しかけた。
「あぁ、これで王と直接関わりのある人物は全員失脚させることに成功したわい」
宰相は歪んだ笑みを浮かべて言い放った。
「ウッシシシシ。これで、莫大なお金が我らの元に流れてきますな」
「おいおい、流れてはくるが一応調査は引き続きしてもらわんと困るぞ」
「もちろんです。そのための人員はあのカミールのところで働いていた優秀な調査団を全員召し抱えておりますゆえ」
二人とも自分たちの思ったようにすべて物事が進んで、顔がニヤけが止まらなくなっている。
「それならば良かろう。あんな見つかるかどうかわからぬもの、見つからなくてもちゃんと調査をしていれば変な波も立つこともなかろう」
「で、ありますな……誰だ!?」
突然ハーデルは大声を上げて、通路を外れてあらぬ方向に走り出した。
「どうした、ハーデル伯爵?」
宰相は急に慌てて走り出したハーデルを追いかけた。
「……いえ。何かこちらから気配がしたのですが……どうやら気のせいだったようです」
「そうか……とはいえ、もし今の会話を聴かれていたとしたら――」
「厄介なことになる」と言おうとしたところ、ハーデルに手で制されて宰相は言葉を噤んだ。
「問題ございません。すでに手を打ってありますゆえ」
ハーデルは厭らしい笑みを浮かべて、これから起きるだろう展開が楽しみで仕方なかった。
しかし、数奇な因果なのか、この一件にあの二人が介入した時点で、ハーデルの思惑は大いに狂うことになる。
***ナタル王国チャズ砂漠***
王様に面会した翌朝、私はワコルと供に一年間調査したチャズ砂漠の遺跡調査地を訪れることにした。
「私は……もう諦めようと思う」
まったく覇気の感じられない、今にも死にそうな声がカミールの口から洩れた。
「カミール坊っちゃん、まだ諦めるのは早いです! 調査を始めてから一年ですよ。これから――」
ワコルが必死に引き留めようとしてくれる。
「『祖先が調査したエリアに戻る』と言うのか?」
「そ、それは……」
図星だったようで、ワコルは押し黙った。
「『文明が栄えたところには必ず大きな川がある』確かにそう言えることもあるが、それは発見した結果を無理やり結び付けたにすぎん。もしかしたら、今はまったくなくても、太古にはあったかもしれんだろ?」
掘った跡の土を触りながら、私は答えた。
もちろん太古となると、これまでの常識がまったく通用しない可能性もある。
だからこそ、私はこれまで信じられてきた説や理論をすべて白紙にして、調査をしてきたのだ。しかし、最初の試しに掘って調査する段階(確認調査)で、何一つ発見できていない。
つまり、そんな現状の私は「あいつは机上の空論を述べているだけだ」と言われても仕方のない、言い返せない立場なのである。
「では、歴代の皆さまは――」
まったく無意味なことを、と老人言いかけそうになったが、ギリギリなんとか飲み込むことに成功した。
「……あの場所を調査地に選ぶには情報が足りなすぎる。無論、私もだがな」
無力感に苛まれながら、自虐的にポツポツと言葉を紡いでいく。
まだ私の父が存命のときは、一緒に作業を手伝ったりした。調査地はこことは真逆の環境であるスカリブ山麓の自然が豊かな場所であった。そこは近くには大きな川もあれば、食料や木材などの資源もすぐに調達できる。
確かに、その辺りから出土品は出るものの、多くは<混沌>初期に勃発した戦争の遺留品がほとんどである。
それでもなぜその場所にこだわったかというと、我が家に伝わる伝記に登場するスカラ王朝に関する記録と、スカリブ山麓の環境が類似していたからだ。
その事実に気付いた三世代前の祖先は調査を開始したが、<混沌>によって世界中が治安が乱れてすぐに、金品を狙った賊によって命を落とした。
父は<混沌>終結後、祖先の無念を晴らすためにすぐに全財産を使う勢いで調査を開始するが、目立った成果も上げることができずに若くして命が尽きた。
当然私は父のこともあって王国から期待されてはいたが、不特定多数の人たちからの誹謗中傷が相次いだ。
それはそうだ。
これまで誰も調査したことのない場所を調査地に選んだのだから。
それに、国から援助を受けながらまったく成果を上げれずにいたのも事実だった。
すると、私と同じ歴史学者のハーデルが持ち前の財力を武器にして、私が雇っていた助手たちを次々に買収していき、父が調査していたスカリブ山周辺の採掘権も奪っていった。しだいに国もハーデルを支援するようになり、資金繰りも厳しくなる。
お金にしても人材にしても、取り返そうにもすでに新しい場所で調査を始めて一年で資金は底を尽いていた。
しかも、奴は国公認の傭兵団を雇っており、ちょっかいをかけようものなら返り討ちにあうのが関の山である。
「我が家に代々受け継がれていた伝記。あれさえ、あの書物さえ残っていれば……」
「若……」
悔やんでも悔やみきれない。
父が生きていた時に何者かに盗まれ、それっきりになっている。
チャズ砂漠を探索しているのは、独自に資料を集めれるだけかき集めて分析して得られた結果を基にして、選定した場所に過ぎない。
実際に、チャズ砂漠をこれまで調査した記録は残っておらず、誰もこの場所に遺跡があるとは信じていないのだ。
私は掘った場所を一つ一つ確かめながら移動していく。
躍起になって一人で文献を読み漁っていたあの三年間。
この場所で、誰にも支持されない発掘調査を始めたときの不安と希望。
どんどん辞めていく作業員が出る度に、「絶対に辞めたことを後悔させてやる!」と思い、奮い立たせてきたときの反骨心。
国からの援助が受けられなくなると知ったときの絶望感。
この場所に改めて立つと、これまでの濃厚な日々が次々にフラッシュバックする。
まるで、走馬灯のように。
「すまんな、ワコル。私のわがままに付き合わせてしまって…」
「いえ。若がいるところが儂のいるところですから」
遺跡には恵まれなかったが、私のことを最後まで信じてくれた者が一人でもいる。
それだけで十分だったのかもしれないな。
「カミールの旦那~!」
「!? あなたはラミエルさん……それにみなさんも。どうしてここに?」
もうこの地に未練を残さず立ち去ろうと思ったら、王都の方角から以前まで一緒に調査していた仲間たちがカミールたちの前に姿を現した。
ラミエルは仲間想いで、周囲のみんなからの信頼も厚く、親分と呼ばれ親しまれている義理堅い男。そんな彼だからこそ最後の最後まで残ってくれたが、二日前に五人でこの地を去った元仲間の一人だった。
彼は貧しい身の上で書物から得た知識はほとんどないが、カミールの父やワコルなどの知識人から実地を通してすべて吸収していき、カミールの調査団にとってはなくてはならないリーダーへと成長していった。
「いや、それよりも。みなさん傷だらけじゃないですか!?」
カミールが慌てて彼らのもとに駆け寄ってみると、彼らのほとんどが衣服が破れていたり、怪我をしている様子だった。
「いや~、これは。なぁ」
「あ、あぁ。なんでもねぇーですよ」
「そうそう!」
彼らの反応を見る限りでは明らかに何かを隠してはいるのだろうが、それよりもまたこの場所で再会できたことが心底嬉しい。
「それよりも、カミールの旦那。単刀直入に話がある。俺たちをまた調査メンバーに加えてはもらえないだろうか?」
「えっ!?」
一瞬ラミエルが言ったことがよく理解できず、カミールは鳩が豆鉄砲を食ったような表情になった。
冗談だろうって、正直思った。
だってそうだろう。
辞めたいと言って辞めたのは、つい二日前のことだ。
あれからこちら側の調査で何か進展があったわけではない。むしろ――、
「旦那の言いたいことはよくわかる。勝手に強引に辞めたばかりなのに、なぜ戻ってきたのかって」
「あ、あぁ。もちろんそれもあるのだが……それよりも……実はな」
支援を打ち切られた、なんて言ったら折角戻ってきてくれたのに給料が払えないから、今度こそ完全に縁を切られると思い、カミールは本当のことを言うのを躊躇った。
「王国から支援が打ち切られたことですか?」
「!?」
それなのに、別の男がいきなり核心をついてきた。
驚き過ぎたカミールは言葉を発せずにいる。
「やはりそうでしたか、あいつの言っていた通りだったのか……」
「あいつ?」
「ほら、あそこにいる――ん? あの女はどうした?」
ボソッとラミエルが呟いた一言にカミールは反応し、ラミエルはここまで連れてきてくれた人物を探したが、周囲にはどこにも見当たらなかった。
ラミエルは仕方なくカミールの元に戻ることにした。すると、カミールの周りには仲間たちが集っており、カミールは嬉し泣きをしていた。
(そうだ。あの女のことよりも、今しなければいけない話は別にある)
そう確信したラミエルは仲間たちを見渡し、彼らが力強く頷いている姿を確認して、カミールにある提案をするのだった。
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