2018年 9月20日
「今日はこの後どうするの?」
吸いきった煙草を灰皿に捨てながら、彼は私に聞いてきた。
「この後は、彼女と出かけるつもりだよ」
私も、これで終わりにしようと、最後に一本、火を点けた煙草を咥えながら答える。
「へぇ、羨ましいな。
いつの間に彼女作ったの?」
気のせいかもしれないが、彼の声のトーンが少し下がった様な気がした。
「あれ、言っていなかったっけ」
てっきり話していたと思っていた私は、報告していなかったことに申し訳なさを覚えつつ、携帯を取りだす。
「夏休み中に出来たのよ。この子」
携帯の中にある写真を彼に見せる。
「…可愛い子だね。
ショートカットが良く似合っている」
「何言っているの。
ショートじゃなくて、ロングヘア―でしょ」
彼にしては、珍しいボケに、私は思わず苦笑する。
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