「最初はただ尊敬だけで興味を持ったけど、そこから、どういう人なのか、どういう理論を組み立てたのか、っていうのが知りたくなって、今自分でちょっと勉強中。

この講義とったのも、資格ってよりかは、それが理由」

彼の、真剣に話を聞いてくれる姿が嬉しくて、私は話を続ける。

「勉強している中で、フロイトとアドラーが出てきたのだけど、その二人にも興味をもったよ」

「フロイトとアドラーも、ユングと同じく、心理学ではよく出てくる有名な学者だからね。

どちらかというと、フロイトやアドラーの方が、心理学における先駆者てきなイメージがあるかな。

ユングは二人の思想を元に、心理学を発展させていったのかなって、個人的には考えているよ」

「凄いな…。僕はまだそこまで分からないや。二人の理論を少し読んだときに、何となく、良い意味で人間臭いな、とはおもったけど」

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