カレ
柚
カレ
午後9時、私は残業を終わらせ会社を出る。
彼との待ち合わせ場所は家の近くのコンビニ。
私が中に入ると必ずカレが待っている。
「待った?」と聞いてもカレは頷くだけ。
家に着き、手を洗う前に私はカレにキスをした。
カレのキスはいつも私を満たしてくれた。
けど今じゃカレの冷たい唇が私を現実に引き戻す。
唇が合わさる音が部屋に響く。
キスが終わると、私はカレにこう言った。
「私はあなたでは酔えなくなったの。」と
午後9時、私はいつもの残業を終わらすと会社を出た。
私はいつもより早い足乗りで待ち合わせ場所に向かう。
ドイツ人じゃなくイタリア人のカレを迎えに行くために。
カレ 柚 @CITRON0724
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