第8話 新しい仲間ゲットだぜ!
「なかなか強くなったな」
「何様だよ」
「俺様だ」
「くだらねー」
「なんか武器なくて可哀想だからどれか貸そうか?」
「いや結構です。そんなことより厨二スキル案外強いんだな」
「よくぞ聞いてくれた。あのスキル手に巻いてる包帯を意のままに操れるんだけど手に巻かないといけないし手から離れてもダメだし小回りが効かないしそして何より包帯だから長さも強度も足りないんだよ」
「その割には硬くて場外まで伸びてたぞ」
「いい質問だなそこで役立つのが《我に呑まれ糧となれ》だこれとか使って自分と神器を持ち歩いていてだな包帯と神の武器合成しているというわけだ」
「それであの強さがあるのか武器だけだと基本的に近距離限定だから包帯で牽制しつつ距離を詰めたりもできるのか」
「その通り俺の適応力に驚いたか?最初ゴミスキルだと思ってたけど案外使い得るの多くて助かってんだよ《ムキムキマッスル》は筋肉を生み出し膂力をも強化し操るダサいスキルだがこれなかったら武器持つことすら出来なかったから一番重要なスキルかもしれない」
「わざわざ情報提供ありがとな次やるときは対策してくるよ」
「あ、しまった...まあいいだろうそのぐらいのハンデがないとな多少優遇されたスキル持っていても神器とスキル量で捩じ伏せてやろう」
噛ませ役のような台詞を放つ一之瀬と別れ訓練場を出たら何やら人だかりができていた。
「お、ルーキーが来たぞー!」
「ちょっと待ってーあなた私たちのクランに来ない?今なら幹部クラスになれるわよ!」
「君うちの『赤炎の龍』にこないか?」
「色組まで来やがったしかも副団長直々のスカウトかよ」
「勝ち目がないな」
「おい!赤蜥蜴は引っ込んでろお前は『黒煙の鴉』に来い闇属性主体だからお前に相応しいぞ」
「はあ、これだから品のない黒焦げチキンは別にクランは属性を揃える必要はないだろう?こんなのは放っておいてうちに来ないかい?」
「はっ昨日一之瀬に断られていたくせによくそんな口が聞けるな」
「なっ!それは君の方だって」
「俺の話してる場合か?残念だが九条に逃げられてるぞ」
くだらないことに付き合っている時間が惜しいから影に潜って逃走した。影の中だからダメージもないし情報収集もできて何より早いから主な移動手段になりそうだな。
宿に戻るとそこには見かけた顔があったリアロゼだった。
「貴族のお嬢様がどうしてこんなところに?」
「先刻はお世話になったな、『無敗の剣姫』と謳われた私が負けるとはなパ..お父様と打ち合っても引き分けだったのに」
「それはどうも社交辞令はいいから本題に移ってもらおうか」
「私を仲間にしてほしいそれと鍛え上げて下さい」
実際一之瀬の次に強かったが力に技術が追いついていなかった魔法もある程度使えるのでそれを活かせば化けると思う。そこにある疑問が浮かんだ
「貴族なら他のベテラン冒険者から教わることもできるんじゃないか?」
「実は今諸事情により家出中なのだ」
「どういった事情なのか教えてもらえるか無理して言わなくてもいい」
「実はあ、あの部屋で...」
言いづらいことなのか顔を赤く染めて俯きながら断続的に語る
「ぬいぐるみさんとお話ししていたところをそ、その鍵を閉め忘れててそれを、パパに見られて、直ちに部屋から去っていったけど、恥ずかしくなって今後どのように顔を合わせればいいか不安になって鎧とこのレイピアと必需品や生活用品、金銭をアイテムバッグに入れて家出をして冒険者になったけど魔法も使えないといつか行き詰まると思ってだからお願いします私を鍛えてください」
プライドを捨てて頭を下げる。そんなことより俺無理して言わなくてもいいっていったよなそんな気まずい話を聞かされて断るのもアレなので一応承諾はした。ギルドでクエストをうけて平原へ向かった。
「ところでご主人様をなんと呼べばいいのだろうか」
「なんでご主人様なんだよ」
「主従関係にある身として敬意を表すべきでしょう?」
「よほど箱入り娘のようだなその呼び方はやめてくれとっとと訓練にいくぞ」
「わかりました師匠!」
リアロゼは元から筋が良く牽制に魔法を使ったり相手の出方を伺い距離をとるように教えてから得意の剣技に魔法が加わりより一層強力になった。もう俺や一之瀬ともいい勝負できそうだな。なんなら俺のは初見殺しだから影魔法は通じないかもしれない。他の魔法もあるけど。日が沈んできたのでお開きすることにした
「師匠本日はありがとうございましたところでギルドを作るつもりはありますでしょうか?」
「もちろん作るぞ」
「では私をギルドメンバーに入れてください」
「いいだろう」
「え?そんなあっさり!?」
「ちょっと条件として捕まえたいんだがいいか?」
「え?そういうことですか九条さんも男ですからねいいですよ私の初めて..」
「おい落ち着け」
俺は暴走仕掛けるリアロゼを一蹴する物理的に。とりあえず説明がめんどくさいので捕確しておいた。
「あれ?私崩壊していませんか?」
「ああ落ち着け俺のスキルだ」
「それで師匠この謎空間はなんなんでしょうか?」
「使い魔の部屋だ」
「つまり私は師匠に無理やり監禁されたと」
「人聞き悪いがその通りだ不満なら解放するぞ」
「いや大丈夫です申し訳ございません」
「必要なものがあったら言ってくれ」
部屋に必要な家具とかを配置して必需品も入れておいた。ついでにリーファのこととかも説明しておいたし今日は俺も《異次元空間》に作った部屋で過ごすことにした。
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