第6話 2日目

朝起きると少し魔力が減っていたそれはそうと一之瀬はまだ寝ているそうなので一足先にクエストを受けにいくことにした。


「おはようございます今日はどのクエストを受けますか?」

「じゃあ薬草採取と角兎ホーンラビット討伐、スライム討伐をお願いします」

「他にベリーの実採取、幼殻鳥ようかくちょう討伐と掻殻鳥そうかくちょうの卵の採取、奪卵蛇だつらんじゃ討伐がありますが受けますか?」

「はいお願いします。」

「それでは頑張ってください」


ギルド嬢もかなり可愛いしハーレムも作りたいな。影移動で平原に移動する。瞬間移動テレポートより魔力消費も少ないし場所がわかれば短距離だけど自由に移動できる光がないと使えないという点を除けばかなり便利なので瞬間移動と並列して使っていこうと思う。探索を使いながら影斬で狩って解体して空間収納するだけの簡単なお仕事だからな。射程が広いから普通に移動してるだけでどんどん集まる空を飛んでいても高さに比例して影は大きくなるらしいから楽々狩れるそれどころか落下までに解体まで終わらせて収納することもできる。影魔法の使い勝手が良すぎる。薬草はそのまま影で引き抜いて空間収納にポイッで終わる。途中でワイバーンに遭遇したので影で縛って首を切断した。久しぶりにレベルが上がった。すごそうな魔石も手に入ったけどこれは売らないでおこう。昼前には終わったので売ったら露店や奴隷商人でも見にいくかと考えていたら再びあの混雑祭りに出くわした。そういえばリーファのことをすっかり忘れていたな。ひとまずリーファを出しておく


「どれだけ放置しておくんですか」


また拗ねたよ。でも神だから飲食は必要ないというのでお世話の必要がないのは楽だなと考えていたら


「なんか失礼なこと考えてませんか?」


変なとこ鋭いんだよな。とりあえずお小遣いを渡して買い物に行かせた。暇だったのでリーファの部屋を覗いてみると色々な家具とか家電が置いてあった。目覚めたら魔力少なくなってたのはこいつの仕業か。暇だから俺も部屋を作るかと部屋作りに熱中していたら自分の番が来た。


「納品しに来ました」

「空間収納持ちですねこちらに出してください」


・・・・・


「お疲れ様でしたこちらが代金になりますランクアップ試験を受けられるようになりましたが受けますか?」

「はいお願いします」

「それでは午後1時にギルド裏の訓練場にお越しください。」


ギルドの依頼を完了してリーファに念話テレパシーで大まかな場所を聞いたら影移動で背後に移動した。そこには串焼きのような頬張っていて腕にはお洒落なアクセサリーを抱えている。


「だいぶ買ったな」

「ほえふぁわいいえそ」

「食べてから話せよ」


荷物をリーファの部屋に送って早めの昼食を取ることにした。俺がギルドで依頼品を納品してる間に大分情報収集してくれたらしい街の人ともいつのまにか仲良くなっていてちょくちょく話しかけてくれている。この短期間に街に馴染んでいるのには素直に感心したコミュ力えぐいな。昼食はリーファがお勧めしてくれたシーフードレストランにしたエビみたいなのは甘く病みつきになったし白身魚の煮付けも味がよく染みていて美味しかった。これらの料理は異世界人が持ってきた知識をもとに作ったそうだ。お値段も良心的で素晴らしかった。時間が中途半端に余ったので奴隷市場を見にいくことにした。リーファがそっちの情報も持っていたため安全にいくことができた。《地図マップ》で迷うことはなかったが強面の厳ついおっちゃん相手にも臆さず交渉した時は惚れるかと思った。珍しくリーファが役立ってた。基本的に獣人や亜人が売りに出されていてエルフなどの希少種はそもそもの数が少なく高価だった。これは犯罪じゃないのかと思うかもしれないが昨日のエールと同じように法律上認められている。とりあえずめぼしい人をチェックしてからギルドへ戻った。訓練場には初心者の中でも精鋭というようなものから金に物言わせて揃えたような人もいたついでに一之瀬も。そこに試験官として現れた男には見覚えがあった。


「ギルドマスター待ってください」

「Fランク昇格試験なんですよ貴方が出る幕じゃありません」

「別にいいだろ期待の新人だっていることだしな」

「フッその期待の新人とは俺のことか?」


一之瀬がでしゃばりやがったな。余計なことしなければいいのに。


「お前もそうだがもう一人ダークホースがいるぞ」


辺りが騒がしくなって来たランクが上の奴らも野次馬しに来ている。嫌な予感がするなロイの奴がギルドマスターだったとはな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る