第26話リターンズ

最近来てなかった床を這うおばちゃんが再び店にあらわれた。今度は新しいパターンを身につけたようだ。床には這わずに普通にゆっくり棚を見ながらカゴに次々と商品を入れてゆきます。僕のレジには来るな来るなって念を送りました。ダメでした。来ました僕のレジに、まずは袋ご入用ですかが理解してくれません。有料になってるんだと説明してもダメです。仕方ないのでレジ袋スキャンして5円が二点のお買い上げになりますって言いました。おばちゃんが言いました。袋5円なのね。わかってるんかい!と思いました。そして袋にはこう言う順番で入れるのよとレクチャーを受けながらもうすでに30分はレジに来てから経過してます。レジをしたら五千円くらいの金額になりました。財布あけました。もうおわかりですよね。お金が300円しかありません。どうされますかと聞くとどうしょうかしらって。終わった。マジか、取り消しして300円分だけ買われますかと尋ねると更に時間をかけ言いました。今日はもういいわって。カゴの商品をすべて棚にひとつずつ返していきました。僕は普段怒らないのですが汚い言葉で心のなかで罵りました。シフト上がる時間になってました。許せなかったので店長に報告しました。出禁にするそうです。しかし又彼女は来るはずです。僕のレジに。お終い!

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