第15話ライバルの伝説
僕のライバルはいろんな伝説を残しています。前に自転車に轢かれてケガしたって嘘言ってサボろうとした話しましたよね。他にもいろんな事があったので話していきますね。彼も基本的な性能は僕と変わりません。彼はシフトを増やすことを極端に嫌がることが僕との一番おおきな違いですかね。そこをまず覚えておいてくださいね。遊戯王デュエルモンスターズカードありますよね。彼は箱売りするとき必ず1パックスキャンして売ります。ひとつ150円やったら箱売り4500円ですよね。でも彼は150円で売ります。店は凄く損ですよね。お客さんは大喜び。新しいパックの発売日彼がいるとお客さんは彼のレジに並ぼうとします。彼はお客さんには大人気なんですよ。今もポケモンカードとか発売されると移籍した店で大丈夫かなとちゃんとレジ打ててるか心配してます。僕も同じミスをしましたよ。しかし怒られたら2度はしません。彼はするんですよ。何度も。何度も。うふふ。昔宅急便のゴルフバッグはサイズが120って決まっているんですが彼は140で受けるんですよ。ヤマトに指摘されるとライバルは激しい動悸におそわれいつもハッハッハッハッと言います。僕はいつもそれを見ながらフフフって声を出さずに笑っていました。彼はレジでもお客さんに何かしら聞かれてわからないとレジの画面に向かって手かざしをしながら左右に揺れ動いています。おそらく手から何かしらのパワーをレジに向かって飛ばしているのですが事態は何も進みません。お客さんは彼をジッと見つめています。そしてやがて切れだし怒り出します。そして、やがて、気付くのですよ。ア、言ってもこの人には無駄だと。それでこれからは他の店に行こうって。なかには髪の毛が少なくなって来た僕のライバルに向かって特徴を強調した暴言を吐くお客さんもいますが彼は笑顔で対応します。そして帰った後それ以上言ってはいけない言葉でお客さんの悪口を僕に言って来ました。僕も良くあることなんでとても共感して一緒に言いました。大きな声で言ったので他のお客さんに聞かれてお客さま相談室にメールされて一緒に怒られちゃいました。笑、お終い。
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