日頃の想い徒然に

もも太郎冠者

第1話 泡盛

「くら」なる泡盛を手に入れた

ふむ 普通にうまい しかも安い

関西生まれの我には、安くて旨い

これは必須

高くて旨いは当たり前

安くて旨いは これ誉なり

断言する


安くて旨いモノ

これを見つけるのが楽しい

これを見つける為に ・・・・

若いころは会社の帰り 某所を徘徊したりする  ふむ したじゃな

とある屋台の「どて焼き」なるものが安くて旨かったりする

まあ スジ肉の味噌煮込みなんだが、関西ではこれを「どて焼き」と称する

それぞれ店の味付けがあり ・・・・

店によっては二度と来るかと罵倒したくなる味付けもある

旨い店のどて焼きは・・・・ まず 「香り」がいい

正に 正に 旨そうなにおいがする

そして

味噌の香味と肉の旨味 そして 薬味のネギの香りと辛み

どて焼きにはネギは必須

ネギの香りが無いどて焼きは断固として認めない


店によっては 牛蒡ごんぼ んで わざわざちぎった蒟蒻が入っていたりする

牛蒡の歯ざわり そして奥歯で噛んだ時の牛蒡の香りと噛み応え

実に良い

そして

やわらかい舌の感触は蒟蒻

牛蒡の固さの対比が良い

ちぎって複雑な形をした蒟蒻は

実に良い

味噌の旨味を纏って、そのむっちりとした弾力ある噛み応え 

サイコロや短冊に切った蒟蒻よりも、ダントツに旨い


ここにうまい酒が入る


そは桃源郷ぞ


酒が進み ・・・ ほんのひとときだが

世間の冷たい風を忘れさせてくれる

世間のカラクリで 自分自身も冷たい風になったりもする

それも 忘れる事ができる


未成年諸君 酒は大人の特権だ

飲むのは大人になってからだ

自分で稼いだ金で飲め


稼いだ金で飲むのが穏当

人の金で飲む まあ それはそれで旨い

告白しよう ひとの金でも酒は旨い

極上に旨い ひとの金だから




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