一回もモテたことがない俺が高校でだんだんモテてく話
@yuzuhealth
第1話
これは最初に話をしておく。
決して恋愛とはしたくても簡単にできるものではないということ。
これは読者の方々も思っている人も多いと思う。
これは一番俺が痛感している。そんな俺、天井天弥(あまいてんや)に起こった奇跡の高校生活をここに綴ろうと思う。
まず中学の話を少しさせてほしい。
中学の時は髪はボサボサであり、女子ともあまり喋ったことがなく所謂陰キャという奴に値していた。
しかしそんな僕でも好きな子は1人ぐらいいた。
その女の子はこんな僕でも優しく話しかけてくれる天使みたいな子だった。
卒業の時に勇気を出して告白した結果案の定返事は・・・
その思い出は今でも少し苦く言わなくてもわかる通りの結果に終わった。
春の吹く風がそっと僕の背中を押してくれた。
高校受験が終わり母親が小さい頃から勉強に関してはうるさかった為偏差値65以上のかなり頭の良い私立の学校に行くことができた。
そこまでは良かった。しかし入学式に僕の幼なじみ、佐伯雪乃(さえきゆきの)がいたのであった。なぜこんなに嫌がるのかそれは高校デビューを狙ってる僕の足枷となるからだ。
なぜ足枷となるのか?それは幼なじみが超絶美少女だからだ。
これによって中学の時ものすごく嫌な目にあってる。
そう決意している時遠くから声がした。
「天弥ーーーー」
頼む声をかけないでくれ。そう願う僕の心と裏腹に大きな声で呼んできた。
つい心の声が漏れてしまったらしい。
「本当は声掛けてほしいくせに」
「断じてそんなことは一切思ってない」
これが僕と幼なじみとのいつもの日常になっている。
先に言っておくけど決して恋心とかは一切ない。
しかし中学の時は雪乃のファンクラブあり、そこの連中達にかなり冷たい目線を味わった。
「あれ、そういえばなんか印象変わった?」
「なんかその…」
「なんかその?」
「いや、やっぱり何もない!」
少し彼女の顔がほんのり赤くなった気がするけどたぶん少し肌寒いからだろ。
「じゃあまたね」
と足早に行ってしまった。
そんなんだかんだで入学式が終わった。
「ふぅー長かった」
周りからはこんな声がでてた。
そしてクラスが発表された。
渡り廊下を歩いきクラスに行く時それはまるで映画の世界のほん一瞬のシーンにでもあるような光景を僕は見てしまった。
そう。
それは桜の木の下で髪をなびかせて、空を見て笑ってる彼女の姿は今でも忘れられない思い出になってる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます