設定 メサイア(その他 各国)(期間限定公開中 11/30まで)


---ドイツ帝国---


●ノイシア

 ドイツ帝国が開発したメサイア。

ノイシアの語源は、ドイツ南部地方に伝わる伝説の「龍殺し(ドラゴンスレイヤー)の騎士」の名である(架空設定)。

欧州では一般的な騎で、「さすがドイツ製」なだけに頑丈な反面、「やっぱりドイツ製」なだけに変な所でトラブルを抱えやすい。そして、「だからドイツ製は!」と言いたくなるほど、修理が面倒くさい。総じて「ドイツ製」なメサイア。


【ネタバレ】

・騎体イメージはガンダムの「ギラ・ドーガ」あたりかな?



●デュミナス(試作型)

殿下によって設計された次期マラネリ軍制式メサイアのテストベッド騎。

マラネリがドイツに売り込もうとした騎。レルヒェが採用に前向きだったので、フォイルナー少佐とクラッチマー中尉がテストに参加した。

ただし、機密保持のためデチューンした魔晶石エンジンが搭載されていた。


●デュミナス(先行量産型)

マラネリ軍次期制式メサイア。

精霊体が出現するレベルにエンジン性能が高められた騎。

実質的に“幻龍改”のシリーズと対抗できる性能を持つ。

ドイツ軍から出向した部隊へテスト運用の名目で与えられた。


●ヴィーグリーズ

マラネリ軍試作メサイア。

フォイルナー少佐とクラッチマー中尉専用のセッティングが施されている特別騎。

デュミナスの指揮官騎。

エンジンを2発搭載したAI2エンジンシステムを採用しているため、欧州騎と比較して圧倒的なパワーを誇る。


●ナハトガル

マラネリ軍試作メサイア。

ドイツ帝国で初めて皇帝座乗で実戦を経験した騎。

ただし、マラネリからの貸与騎という複雑な立場の騎。

殿下が“死乃天使”に触発される形で、“死乃天使”を参考に設計したもの。

彼が間近で見た“死乃天使”のイメージから推測し、設計されたパーツが組み込まれているため、“死乃天使”に近くても全く別系統のメサイアとなっている。

設計はあくまで彼のメサイア開発者としての習作にすぎず、設計データもディスクの中で日の目を見る予定などなかった。

しかし、デュミナスモンキーモデル事件において、彼の母、エトランジュ王妃に泣きついたレルヒェを気の毒がった王妃の命令で、「デュミナスより強いメサイアを作ってあげなさい」という鶴の一声がかかり、やむをえずに建造、日本戦線でレルヒェに“貸与”されたという背景がある。

建造において、“死乃天使”を参考にしたことがバレないよう、外装デザインは相当に変更されている。

ドイツに対してはあくまで“貸与”しているだけで、メンテナンスはマラネリ側で行っている。

殿下が設計したオリジナルのAI3(3基相互連携型魔晶石エンジンシステム)を搭載しているため、ドイツ、マラネリ双方でこの騎より出力で勝る騎は存在しない。

エンジン出力に騎体が耐えられない危険があるため、パワーは“死乃天使”と比較して推定75%でリミッターがかけられている。

車に例えれば、軽自動車あたりがノイシアを含む非精霊体搭載型メサイアだとしたら、5000ccオーバーのスポーツカーがこの騎って感覚で見てもらえればいい(ホントはもっとスゴいけど)

ちなみに、“死乃天使”や“D-SEED”、それからメースはスバル360から見た最新型フェラーリやAMGといったハイパワーの高級車のレベルで、基本的に非精霊体搭載型では勝負にならない。

ただし、武器さえ通じれば、この世界で最後に決め手となるのは騎士の腕前。これは最低限の原則で、騎士やMC(メサイア・コントローラー)の腕によっては、どんなに強力なパワーも装甲も無意味となるのはお約束。

……まぁ、素人が運転するフェラーリと、F1ドライバーの運転する軽自動車のどちらが速いか?というか、どっちが車を使いこなせるかの話とも言う。

飛行システムに欠陥がある。

加速力を重視しすぎた飛行系システムの設計がたたり、エネルギー変換装置に問題があるというか、ここで殿下が設計に失敗したため、かなりのエネルギーが飛行エネルギーに変換されずにノズルから噴出するエネルギーロス現象が起き、結果としてオーロラ状の光学現象が発生する。

突撃時の派手さは見物だが……。


【ネタバレ】

名前は「逆襲のシャア」に出てきた「ナイチンゲール」の永野版「ナハトガル」から。

デザインイメージはニュー・ガンダムにSEEDに出てきたデスティニーガンダムの翼をくっつけたようなデザイン。

ちなみに、“死乃天使”は、FSSの“エンゲージ”に、SEEDに出てきたストライク・フリーダムの翼をくっつけたようなデザインです。

レルヒェが似ていると思ったのは、実は翼のデザインが似ているから。




---マラネリ王国---

・宝飾用ダイヤモンドの製造販売で知られ、後に魔法科学に特化した重工業系国家となった大西洋の島国。

・バミューダ・トライアングルのど真ん中に存在。資源と技術双方に恵まれた国家。

・国土は北海道と同じ位。



●RS-4 マデリーン

・国王専用騎

・“リ・スタート”の略であるRSの制式ナンバーを与えられたことから、少年王の設計とわかる。

・紅葉に対抗する意図で開発された。ベースは設計図を信仁によって貸与された関係から、“幻龍(げんりゅう)”となる。


●シュツルム・グリプス

・マラネリ軍制式メサイア。

・精霊体搭載型。

・ベースは近衛軍の“征龍(せいりゅう)”。

・制式番号はMEA-099およびRS01。

・通常装甲の他、チョバム・アーマー、スペースド・アーマー(中空装甲)、リアクティブ・アーマー(爆発反応装甲)等、戦車に使われている装甲は全て使用された耐久性重視のメサイア。

・メサイアでは珍しいモノ・アイを採用するなど、実験的な要素もかなり強い。

・騎体はズングリとした印象を与えることから、「ファットマン(太っちょおじさん)」の愛称があるが、主に少女や幼女であるところの精霊体からこの愛称は嫌がられている。

・機動性能は少年王の数次にわたる改良の結果、外見からは想像がつかないほどで、最新バージョンは空中戦さえ可能。

・マラネリの先代国王による設計で、「マラネリ最後の単独開発騎」となる予定だった故にナンバーが99を与えられた。

・しかし、後を継いだ少年王が父以上の才能でメサイアを次々に設計し、それをビジネス化したため、マラネリは新たなナンバーRSを採用することになる。

【ネタバレ】

・イメージはZガンダムのリック・ディアス。




---フランス王国---


●ロンギヌス

・スターリンとグレイファントムに対抗するために製造された欧州独自のメサイア。

・機動性重視のため、装甲は簡易なものしか与えられていない。

【ネタバレ】

・イメージはガンダムの「ジェガン」


●ロンギヌスAzur(アジュール)

・ロンギヌスが、妖魔との戦闘で大敗を喫したことに驚愕したフランスが急遽設計したロンギヌス改良騎。

・対魔法攻撃用装甲が追加されたタイプ。

・装甲板が濃紺のため、この名がついたらしい。

・ちなみに、アジュールはフランス語で「紺碧」の意。

【ネタバレ】

・イメージはガンダムの「ジェスタ」


●エクレール

稲妻の意味。

ロンギヌスをベースとして、ミシェル王子を中心として開発された騎。

関節部や電磁筋肉はフランス独自の規格で設計、開発されたものが使われている。

エンジンも精霊体搭載型の前段階(一歩手前)が搭載されており、ミシェル王子にいわせれば、ちょっとした改造で精霊体を出現させることも可能だというか、そのレベルを想定して設計されている。

ミシェル王子はすでに、宗教ではなく政治、経済的な圧力をもって精霊体に反対するヴァチカンと、それに脅えるヨーロッパ諸侯の態度に見切りをつけており、彼等に一泡吹かせたいと思ってこの騎の開発を行った。

ヴァチカンからはすでに数度に渡る警告を受け、王子自身の命が危険な状態でさえあるが、日本戦線で非精霊体搭載型メサイアの相次ぐ犠牲を前に、フランスと人類の将来を憂う王子は何としても起死回生のためにこの騎と精霊体搭載型エンジンの実用化を必要不可欠と判断しており、マラネリの殿下と日本の近衛に安定的な精霊体管理方法の教えを請うべく、試作騎を持ち出してフランスから日本へと向かったという背景がある。

しかし、精霊体エンジン搭載前のデュミナスと比較しても騎体性能が低く、精霊体の強力なパワーを扱う機体としては問題が多すぎるとして、殿下からは設計段階で根本的なやり直し―――つまり、ダメだしを喰らう。

その際に受けた指摘の的確さから、王子が“見通者(シーカー)”として殿下との実力の差を思い知らされ、殿下に設計への協力のため頭を下げる原因となる。


●エヴァンジル

福音の意味

殿下と紅葉からの教えを受けたミシェル王子が設計し、合格点を得たメサイア。

精霊体搭載型としての性能を持ち、完成すればデュミナスとほぼ同程度の実力を持ったはずだったが、ヴァチカンとの関係(第十三課による実質的な脅迫)を恐れた国王により、本国では試作を認められず、ミシェル王子が王位継承権者のリストから一時抹消される原因となる。




---大英帝国---


●ロンゴミアント

・ロンギヌスと名前は違っても同じ存在。

・いわばロンギヌスの英国版。

・ただし、相次ぐ改装でこちらの方がややパワーに優れている。

【ネタバレ】

・イメージはガンダムの「ジム・カスタム」


●テンペスト

アフリカ戦線におけるロンゴミアントの戦訓を反映させた騎。

アフリカ戦線は基本が対妖魔戦だったため、対メサイア戦の性能を犠牲にしてもそちらに特化する必要に迫られ、本騎もそうした要請に従って開発された。

装甲厚こそM64に匹敵するものを得たが、拡張性が全くない。

基本武装は射撃系武装であり、その種類は豊富。

反面、対メサイア戦で有効な武装は戦棍(せんこん)程度。つまり、ないに等しい。

対妖魔戦にほぼ特化した際、対メサイア戦において求められる基本性能(関節部の冷却機能やショック耐性など―――対メサイア戦での基本、“相手をぶん殴る”際に負担を強いられるパーツ)は重量やパワーの関係で不要のレッテルを貼られ、かなり犠牲になっている。

戦車で例えたら、主力戦車としての性能は持っていない。

戦車の車体を使った騎兵戦闘車両(M3プラッドレーとか)みたいなもの。

アフリカ戦線での対妖魔戦においては有名を馳せることは出来たが、対メース戦となった今度の戦争では緒戦から敗北を続けた。



テンペストRE

REは洗練(リファインメント:refinement)の意。

日本戦線での敗北に加え、チベット戦線で中華帝国軍の飛鼠相手に壊滅的打撃を被った経験は、英国軍内部でもかなりのショックであり、テンペストの改良は急務であるとされた。

このため、ロイヤル・アカデミーがそのメンツにかけて―――と言いたいが、アカデミーは、テンペスト敗北の原因を、対妖魔戦に特化させた自らの設計に問題があったとは認めず、あくまで騎士達の技量的問題と主張し続けた(認めることは即、自らの責任問題になることを恐れたオトナの事情)

ロイヤルアカデミーの主張は、赤色戦争で時代遅れの複葉雷撃機「ソードフィッシュ」でさえ戦果を挙げることが出来たのだから、今度の戦いでテンペストが戦果を挙げられないはずがないというワケのわからないものだった。

このアカデミーの硬直的な対応に業を煮やした軍部は、アカデミーに見切りをつけ、ロンゴミアントのベース騎であるロンギヌスを運用するラムリアース帝国のRHIに対して改良を依頼した。

RHIは戦時改良で可能な範囲として、オプションパーツ組み付けと部品交換、そしてセッティングの変更によるアップデート案を提示。時間的にも資金的にも切羽詰まっていた英国軍は、否応もなくそれに応じる形でテンペストの改良が行われた。

装甲はそのままで、主要関節部をロンギヌス最終バージョンと共通化、エルプス系武装が運用可能なように火器管制システムの総入れ替えが行われた。

これにより、テンペストとしては初めて対メサイア(メース)戦で戦える“最低限度”の力を得たことになる。

ただし、これでやっと、ラムリアース帝国では退役が決定しているロンギヌスと同程度の戦闘能力しかないのは、否定出来ない事実である。


●ヴォーテックス

・ロンゴミアントOO(ダブルオー)の英国名。

・基本は帝剣と同じだが、装甲の一部とセンサー類を換装するマイナーチェンジが行われた。

・英国で初めて対メース戦にでさえ安心して投入できるパワー、装甲、攻撃力を持った騎。


●ヴォーテックスR

・ヴォーテックスの指揮官騎版。

・正確には王族専用騎だが、外見上、特別に見分けをつけることは出来ない。


●ランズエンド

・マリネラの少年王が英国王室に売り込んだ騎。

・ランズエンドという名自体、彼が英国に媚びる意味でつけたらしい。

・実質ギャランホルン。英国独自の運用思想に沿ったチューニングが施されている。

・高額を理由に配備はキャンセル。少年王が法外にふっかけたのが原因とされる。

・後に「デュミナス」としてドイツに売りつけられる騎。

・英国政府は、非公式ながら、現在、マラネリ政府に供与を要請しているという。



---オーストラリア---


●ロンゴミアントRA

・ラムリアースで開発されたロンギヌスと同じ素体で作られている。

・いわばロンギヌスの英国版。

・ただし、相次ぐ改装でこちらの方が、パワー・装甲共に優れている。


●ロンゴミアントOO(ダブルオー)

・中華帝国への技術供与の見返りに入手したローマイヤの技術をフィードバックした騎。

・中身ははっきり帝剣。

・米英から入手した最新技術をふんだんに盛り込んだため、性能は本来のローマイヤを超える。

・英国侵攻後、英国本国への賠償として大量生産される。

・後に世界で最も厄介なメサイアの一つに数えられる。


●ロンゴミアントXO(エックスオー)

・OO(ダブルオー)の試作タイプというか、中身は赤兎の発展型。

・OO(ダブルオー)開発計画を知った中華帝国からの命令で“赤兎(せきと)”改良騎として開発、試作騎のみ生産された。

・この騎のデータが中華帝国に送られて量産され、“赤兎(せきと)”の後継機“殲風”となる。

・“赤兎(せきと)”と比較すると1.5倍近い性能を誇る。




---ヴァチカン法国---


●グレイファントムC

米国のキリスト教圧力団体の要求により、法王に献上されたグレイファントム。

この騎をベースにアニエルが開発された。

開発元はアメリカだが、この国はずーずーしくも、グレイファントムは献上されたものだから、煮て喰おうが焼いて喰おうが我々の、ひいては神の自由だと言い張って勝手に素体レベルから量産体制まで構築してのけた。

各国に支援の名目でグレイファントムを売りつけていたアメリカにとっては開発費をふんだくりそこねた唯一の例で、これ以降、ヴァチカンの度重なる要請にもかかわらず、アメリカ政府がグレイファントムの研究データの供与に応じなくなったのも当然である。


●アニエル

・ヴァチカン法国の主力メサイア。

・宗教的制約がいろいろあって、グレイファントムの出力比45%程度とにまで落としていた騎。全く性能を発揮しきれていない。

・三十年戦争のヴァチカン法国主力騎。


●アニエルB

・アニエルの戦時改良版。

・アフリカ戦線で、人類側起死回生の切り札と(一部で)期待されたヴァチカン騎士団がボロ負けした原因は、アニエルに「ワケわかんねぇ」制約を施した悪魔のせいだ!と騎士達がこの制約を戦時特例として勝手に外したタイプ。

・この結果、アニエルは全く別物へと変貌。制約を施した担当者は「悪魔」のレッテルを貼られ火刑台へ……。


●スパーダ

イタリア語で「剣」の意味

魔族軍日本侵攻時点でようやく配備が始まったばかりの新鋭騎。

イタリア軍の配備するヴィーペラ(毒蛇)と同型騎。

量産性能に優れているが目立った所は何もない。

能力の不足は追加武装で補う方針が採用されているが、肝心の追加武装があまりに高額な上に信頼性に欠ける上、トドメとして狩野粒子影響下では何の意味もないミサイルが主体で、メサイア同士の白兵戦兵器のバリエーションには致命的に欠けている。

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