小説を

瀬木創

第1話

今日も小説を書こうと、おもむろにパソコンを開く。

特に題材も決めずに淡々とキーボードを叩く。

決して速くはないタイピング。

言葉が溢れ出てくるがいささか間に合わない。

そこに合わせて誤字やタイピングミスで書き直す。

そのうち、とてもいい表現がなくなり他愛もないものになっていることがある。

そんなこと言っていても、プラスになることもあるんだ。

一番いい表現になっているときさ。

ミスがミスでなくなり顔が心がほころぶ。

インターホンが鳴る。

昨日頼んだ虫眼鏡。

かっこよく言うとルーペかな。

今回は三種類を購入した。

一つは無骨な金属製。

二つ目はペンダント式の首にかけられるもの。

三つ目はプラスティック製のもの。

それぞれの長所だけを見て購入したんだ。

それが届いたのだろう。

僕は配達員からそれの箱を受け取りサインをする。

受け取り配達員の気配が消えると直ぐに僕は箱を開封する。

内容物に間違いがないか確認して一つひとつ愛でる。

僕は直ぐにそれたちをカバンに詰め込んで玄関に向かった。

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小説を 瀬木創 @shousetsukaminarai

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