第5話
街は女子高生で溢れている。今日は雲一つない快晴。心は曇天に姿を変えた。衝撃が身体を駆け抜けた。おさげの少女がいた。目の前に立っている。心はビリビリしていた。寂しげにおさげは揺れている。まつ毛が上下に動く。心も上下に動く。心の曇天は雨と雷を浴びせる。おさげの少女はそこはかとなくだるそうだ。そのだるさが心を曇天に変える。何故だるそうなのだ?何かを待っているのか?わからない。わからないがおさげの少女は目の前にいる。それだけはわかる。
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