第2話

街は女子高生で溢れている。香水をつけている子もいる。周りを気にせずギャアギャアと話されるのは耳障りだ。内容も耳障りな内容だ。思わず聴いてしまうじゃないか。そういえばおさげの少女は何処に行ったのだろうか。気づけばいなくなっていた。空を見上げてみた。今日は雲一つない快晴。しかし、心はだんだん曇りだしてきた。おさげの少女はどこに行ったのだろう。そろそろ帰ろうか。それにしてもおさげの少女はどこに行ったのだろう。いや、そんな事どうでもいいじゃないか。でも、おさげの少女は何処へ?首を振りふと正面に視線を戻した。街は女子高生で溢れている。衝動は修羅の如く抑えられなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る