スクールライフ

ゆう

プロローグ

私は、裕穂。

幼い頃から、ずっと虐められていた。


小学一年生ながらに、早速いじめの標的にされた。


遊べば自転車で置いてかれ、学校へ行けば陰口を叩かれ。


いじめって…やっちゃいけないものなんじゃないの?


あれ?おかしいな…

確か先生が、『お友達とはみんな仲良くしましょう』ってこの間言ってたよな。


これは『仲良くしてる』ってことになるのかな…


でも、私は楽しくないよ。

ずっと辛いよ、助けてよ…


言う相手がいない。

親にも言えない。

先生にも言えない。


1人でずっと辛かった。


自転車で置いてかれた時は、流石に泣いて帰った。

いじめっ子追いかけてたら、曲がっていって、やっと曲がり角に来た時には既にいなかった。


楽しくないよ、こんなの、想像していた学校生活と違うじゃん…………


『いじめられる側にも原因はあるんだよ』


と言っていた親の言葉を思い出す。



原因ってなんだよ。


何の原因だよ。

普通に生きてるだけで虐められて。


泣いて帰れば怒られて?


こんなの平等じゃない。


やめてくれ。

助けて。


もう無理だ…


その時は既にクラス替えをしたかった。


そして、とうとう我慢できずに、小学一年生ながらに、いじめっ子にこう伝えた。


『あのさぁ、そんな虐めてて、楽しいの!?私、ちっとも楽しくないんだけど。こんなのが楽しいって感じるの?こっちは凄い嫌なのに、何で嫌な事するの!?そんなに嫌なことしたいなら他のやつにすればいいよ!お前が一番性格悪いってことは十分にわかったから。もう遊びに誘わないで』


って言ったらめちゃくちゃ泣いてた。


泣きてぇのはこっちだよ。

何しにわざわざ楽しくもない遊びに誘われなきゃならねぇんだよ。


散々いじめてきたくせによく泣けるな。


お前が今私にされてる事の倍私はお前にされ続けてきたんだよ。


人が嫌な気持ちになることすんなよ。


そこで遊びという名のいじめは終了した。ぱったりと無くなった。


あいつまじで私の事なめてる。


いじめは、『自分より弱そうなやつを標的にする』って聞いたことがある。


ああ、そうだよ。弱ぇよ。

けど虐めてきたお前だって弱ぇじゃねぇか。


私に言い返されたら泣いて何も言わねぇ。

言い返してぇことあんなら言ってみろや。


暫く待ったけど、何も言い返してこなかったからつまんなくなって、家に帰った。


早くに帰ってきたから、親に何か言われたけど、『あー遊ぶこと無くなったから帰ってきた』と嘘をついた。



そこから遊ぶことは無くなり、平和になった。



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