1話

暑すぎる。こんなところで何をしていたんだろう。隣にいるのは誰だろう。真っ白な厚手の外套を羽織っている。顔はフードを被っていて見えない。



おっ。起きたかい?それは良かった。ここ暑いでしょ。これが水で、こっちには氷が入ってるから好きに使うといいよ。



怪しい外見とは違ってに幼く優しい声だ。でも、怪しいことにはかわりない。



おっと。そう睨まないでおくれよ。その水とかも大丈夫だからね。



優しく言われた。



僕の名前はスパス-チメ。みんなからは スチ って呼ばれてるんだ。君もスチでいいよ。ちなみに普段は王都ではたらいているんだ。はい、僕の自己紹介はこれでおしまい。君の紹介も、もらっていいかい?


俺は頭を抱えた。

そういえば俺ってなにしてたんだっけ?名前も思い出せないや。



もしかして全くわからない感じかい?



うん。と、うなずくと



そっか、まあそこに座って考えてみてよ。



考えるっていってもなー。そう思いながら赤く染まった空をみた。






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