錬金術師が過ごすスローライフ

なすのいちばん

第1話 日本指折りの人形師

....ちゃかちゃか


....かちかち


...かんかん


「よし、これで明日の人形劇は大丈夫かな。」


どうも、初めまして、龍月夜見と申します。

職業は人形師をやっており、割と地位高めの劇団員です。

今、明日の人形劇で使う人形の最終調整をしておりました。

...はい?...あぁ演目ですか?

今回は一番人気の竹取物語でございます。

小学校の芸術鑑賞の授業でこの演目をやるんです。

...どうせなら、あなたたちもどうですか?

子供たちだけでなく、今回の上演は一般公開もしているんです。

どうせ土曜日で暇してることでしょう。

私達が最高の人形劇をお見せしましょう。

...さて、そろそろ時間ですね、お話はおしまいです。


         また明日




(み!....よ....ん!....よみ...ん!...よみさん!」


....あれ、誰かが呼んでるのに起きない。

そうか、最近徹夜漬けで寝不足だったもんな...

もう少しだけ寝かせてください、上演の時間はお昼過ぎのはずです...

それではお休み...


...おや?

これは赤ちゃんの泣き声ですか?

どこから声が...?


おーい、どこですか~?

...うーん暗くてよく見えませんね...雨の音もします。

...あら?、そういえば体がよく動きませんね。

布でくるまれているような...?

...って火の臭いがします!早くこの布をどけて赤ちゃんを助け..ない...と?


「お?...おぉう?....あっ!?かわいそうに、落雷で馬車も親も燃えてしまったのか...」

...はい?

「...っと服に名前が書いてあるね...えーと、どれどれ...ムイン・ドラグナタ...そうか!君の名前はムインちゃんと言うのか!...よし!きみは僕が育てよう!

そして、最高の錬金術師に育てよう!」

...は?

っと違う違う、ムイン・ドラグナタ?錬金術師?馬車に親?全く何をいっているのか言っているのか分からないのですが?

私はお昼前までに起きないといけないんです。

....うん?股関の辺りにあまりにも気持ち悪い感覚が...

...まさかおしっこですか!?私本当に赤ちゃんなんですか!夢にしてはリアルすぎますよォ!




...はぁ~今最悪の気分です。

私は本当に赤ちゃんになってしまったようです。

...さっきあの女の子におむつを変えてもらいました。

とても複雑な気分です。

そういえば女の子がさっき

「あら?おーやおやぁ、君男の子だったのか!かわいいお・・・(自主規制)だ!...うーん男の子かぁ~

あんなに息巻いてはいたけど...少し不安になるなぁ~。」

と言いながらてきぱきとおむつを変えていた。

そんなこと言わないでくださいよ頼みますから...

こっちも不安になるじゃないですか...





どうも、なすです。(特に意味はない)

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