非力だけど知略とスキル、周りの助けで異世界を生き抜く。それは英雄譚に。

太陽

第1話 始まり。

 ここは薄暗い石造りの部屋。


 部屋の四方にある松明の火がゆらゆらと揺らめいて部屋内の様子が窺える。


 部屋の中央には四人の黒い修道服を着た者達が立っていた。


「ハムラカンアブラビラジエナポナハームネム」


 黒い修道服を着た者達は何やら呪文のようなものを唱え叫びながら、上に両手を突き上げる。


 すると、黒い修道服を着た者達が囲んでいた地面に円、そして円の中に幾何学模様がぼんやりと浮き上がってくる。


「ハオウアパアナアナオアブラビラジエナポナ」


 黒い修道服を着た者達が額に汗を流して、さらに呪文を唱えている。


 地面に書かれた円、そして円の中に幾何学模様の輝きは更に増して、青白く輝きだす。


「システムアムラカンアンアブラビラジアブラ……はぁあああああああああああああああああああああああああああああああ」


 黒い修道服を着た者達に異変が起こった。


 彼等の体にボワッと青い火が灯って……全身が燃えあがったのだ。


 しかし、彼等は燃えて黒焦げようと、呪文を唱え続けた。そして、それは灰になるまで続いた。


 呪文を唱えていた黒い修道服を着た者達が灰になって消えると……地面に書かれた円、そして円の中に幾何学模様から直視できないほどの光の球体が出現した。


 光の球体はしばらくそこに留まった後でバシュッと音をたてて消えたのだった。


 黒い修道服を着た者達が灰になって消えて……地面に書かれた円、そして円の中に幾何学模様の光が消えた後……その場にコツ……コツ……と歩く音が響いた。


「おお、成功か。でかした。でかしたぞ。人柱になった我が弟子達よ。これで天上の地テンプルムよりこの地に勇者達の魂を呼び寄せ、土着させるのには成功したかのぉ」


 松明の揺らめく光でその場に現れた者……ローブを身に纏った顔半分に大きな火傷がある老人が見ることができた。


「ここからが儂の忙しくなる番じゃて……邪魔が入る前に、勇者達がどこに土着したか探さなくてはのぉ」


 老人は杖をつきながら、地面に書かれた円、そして円の中に幾何学模様の真ん中に立った。


「ひひひ……王も喜んでくれるかの」


 カンっと杖を地面に突いて……老人がニヤリと不敵な笑みを浮かべて、天井を見上げるのだった。






 ここは寂れたアパートの六畳一間の一室。


 カーテンから朝の陽ざしが差し込んできて、置いている家具が極端に少なく殺風景な印象の部屋が見てとれる。


 部屋の真ん中に布団が敷かれていた。


 その布団は……丸く盛り上がっていて、ぼさぼさのくせ毛の髪が掛布団の間から覗いでいた。


「すぅ……ん」


 丸く盛り上がった掛布団が小さな寝息と共にモゾモゾと寝返りした。すると、眠っている高校生? ……中学生にも見えるほどの幼い少年の横顔が掛布団の隙間から覗く。


 少年がしばらく小さな寝息を立てて眠っていると、玄関の方でガチャガチャと言う音が聞こえてくる。


 ガチャン……ギィー。


 玄関の方からズカズカと学校の制服を着た女性が姿を現した。


 その現れた女性は大きくクリッとした茶色の瞳に吸い込まれそうな魅力があり、鼻がスーッと伸びて、唇がプリッと柔らかげで……もはやアイドルも顔負けの整った顔立ちの美少女であった。


 そして、現れた女性は布団で眠る少年を前にすると、不満げな様子で頬を膨らませた。


「もう悠李(ゆうり)ったら……目覚ましをかけなさいって言っているのに」


 現れた女性はスカートを直しながらしゃがむ。そして、眠っている少年……悠李を掛布団ごと揺らす。


「悠李、悠李……起きて学校に遅れちゃうわよ?」


「ん……んん」


 悠李は起きないと決め込んだように、掛布団の中に顔を入れ……更に丸くなってうずくまってしまった。


「悠李、起きて。本当に遅れちゃうから!」


 しばらく揺らしていた少女であったが、悠李がまったく起きる気配がなかったので……今度は掛布団をワシっと掴んで思いっきり持ち上げた。


「起きてよ。悠李……って。ん? アレ?」


 少女は掛布団を持ち上げて、そのまま立ち上がった。


 しかし、掛布団を剥がした布団の上に人影がなくなっていて、少女はキョトンとした表情を浮かべた。


「ん……ん」


 少女は自身が持っていた掛布団から寝息が聞こえてきていることに気付き、持っていた掛布団に視線を向ける。


 すると、視線の先には掛布団に張り付く悠李が……。


「ってこんなところにくっ付いて……ふん!」


 掛布団に張り付いていた悠李を目にした少女は呆れた表情を浮かべて持っていた掛布団をポイッと投げ捨てたのだった。


 すると、グエッとカエルがつぶれたような鳴き声が聞こえると、眠たげな目を擦りながら掛布団から悠李が這い出してきた。


「うう……」


「さっさと起きないと」


「んーあぁなんだ。涼花(すずか)か」


「なんだじゃないわよ。せっかく起こしに来てあげた幼なじみに対してあんまりじゃない?」


「ふわぁ、起こしに来てくれるように頼んだことはないけど」


「私が起こさないと、絶対遅刻するでしょ?」


「……この世に絶対はないと思う」


「あるわよ。私が風邪ひいて学校休んだ日は必ず、遅刻しているでしょ?」


「……過去のことは覚えていない」


「あーだこーだ。言わないのあまり自堕落な生活をしていると、お父さんに報告して、ウチに住まわせるんだから」


「それは」


「何よ? 美少女幼なじみである私の家に居候するが嫌だっての? あん?」


 涼花がムッとした表情を浮かべて、前のめりになって問いかけた。対する悠李は小さく鼻を鳴らして答える。


「自分で美少女って言うなし」


「ふふ、本当のことだから仕方ないじゃない? それで嫌って言う訳?」


「いや、居候までさせてもらうのは悪い。涼花の親父さんにはもう恩と言う恩が雪だるまのように積み重なっちゃって、これ以上恩を重ねたら……返しきれなくなるだろう?」


「義理堅いというか……アンタは頭が固いのよね。そんなこと言って……アンタの自堕落な生活……寝てばかりじゃないの?」


「いや、ちゃんと自炊を頑張っているし。それに俺は一日に十二時間は寝ないと駄目なの」


 悠李は再び横になろうと、掛布団に手を伸ばした……。ただ、涼花が再び眠ろうとしている悠李を阻む。


「十二時間は寝過ぎよ……ってなんでもう一度布団に入ろうとしているのよ」


「眠いからっふぁふぁ」


「ユーウーリ! いい加減にしなさい?! ちゃんと高校卒業するんだからね?」


「ふぁーうー分かった。分かった……準備するから」


「本当に? 大丈夫? ちゃんと起きるのよ? ちゃんと着替えるのよ? ちゃんと学校行く準備するのよ? 外で待っているからね?」


 涼花は何度も念を押すように言いつつ部屋から出て行った。それを見送った悠李がため息を吐く。


「はぁ、幼なじみだからって、こんなモブを毎日毎日起こしに来なくていいのに……って着替えないと俺の所為で涼花が遅刻させてしまう」


 憂鬱そうな表情を浮かべた悠李は立ち上がった。


 そして、ハンガーにかけていた制服を手に取り、急ぎ着替え始める。




 悠李と涼花が二人並んで高校へ向かう通学路を歩いていた。


「あむ」


 悠李は咥えていた食パンをすべて食べていった。その様子を隣で見ていた涼花が何かを思い出したように声を掛ける。


「悠李、痩せすぎ。ちゃんとご飯食べているのよね? あ……今度、私がご飯を作りに行ってあげようか?」


「いや、それは……お腹痛くなるから遠慮していいかな?」


 過去を思い出してサッと表情を青くした悠李が首を横にブンブンと振った。


 すると、涼花が不満げに頬を膨らませる。


「むぅ……それは昔のことでしょ? あれから練習したんだから、もう大丈夫よ」


「ちゃんと人間が食べても大丈夫だったの?」


「もう失礼ね。ちゃんとお父さんが味見してくれたから大丈夫よ」


「え、涼花の親父さん……」


 涼花の親父さんに思いを馳せて悠李が空を見上げた。すると、早朝だと言うのに遠くの空で流れ星がキランっと流れた気がした。


 涼花が悠李の服をクイクイと引っ張る。


「ねぇ」


「ん?」


「それで、いつ料理を作りに行っていいの?」


「……う、んーん。じゃ今日とかでもいいのかな?」


「うん、今日ね! 分かったわ! 絶対においしいって言わせてやるんだから!」


 涼花が意気込んだようにそう言うと、悠李の前に出てきてクルリと振り返ってニコリと笑顔を浮かべた。


 その涼花の笑顔を目にした悠李は頬を少し赤くして、視線を逸らす。


 悠李が視線を逸らした先で……ガソリンなど危険物を運んでいると思われるタンクローリーが猛スピードで走る様子が目に入ってきた。


 時刻は早朝……悠李達が歩く歩道には犬を散歩している老人や疲れた表情を浮かべたOL、騒がしているギャルやヤンキーの集団などなど……多数の人が行き交っている。


 その中、タンクローリーが縁石を乗り越えて歩道へと突っ込んでくる。


 悠李は背筋に強烈な寒気が走った。


 そして、刹那のような時間の中で、考えるよりも早く体が動いていた。


「っ!」


「きゃ!」


 悠李は涼花の手をグッと掴んで、引き寄せると歩道の脇にあった狭い路地へ涼花の体を思いっきり押しやった。


 そして、涼花をかばうように自分達の方へ突っ込んでくるタンクローリーへと体を向けて両腕を広げた。


 タンクローリーが迫って来る……刹那的な時間の中で悠李は死期を悟り……今までの人生が走馬灯のようにバーッと思い出していた。


 悠李は目からは自然と涙を一筋流して……ぽつりと呟くように言った。


「……ありがとな」


「悠李!!」


 涼花が悠李の名を叫んだ。


 その声を聞いたところで、悠李の体にタンクローリーがぶつかって重い衝撃が全身に駆け巡り……その時点で悠李の意識はプツリと途絶えた。








 ……ん? 何?


 何も見えない。


 そもそも目が開いているのか、閉じているのかも分からないな。


 ただ、真っ白。


 悠李は何の感覚もなく、意識だけが覚醒していた。


 そして、現状を理解しようと、考えを巡らせる。


 これは死んだのだろうか?


 タンクローリーに轢かれて死んだのか?


 確かに死ぬほど痛かったが……。


 俺は死んだのか?


 分からない。そもそも五感すべてがない。


 奇跡的に助かっていて……これが夢の中ならばいいのに……。


 涼花にもう一度会えたらな。


 悠李が現状を理解しようと自問自答していると、機械的な口調の男性の声が聞こえてくる。


『コール……コール……コール……』


 ん?


 なんか。


 気のせいか? 男の声が聞こえたような?


 突然のことに悠李が戸惑っていると、再び機械的な口調の男性の声が聞こえてくる。


『ソウルリセットを行います。ソウルリセットを行います。ソウルリセットを行いま……$&%#%#$#%#』


 ビービービー。


 機械的な口調の男性の言葉の途中で警戒音のような音がけたたましく鳴り響いた。


 な、何だ?


 何が起こったんだろう?


 ちょっと怖いんだけど……あ……あ……うあぁぐあああああ、だぁあああああああああ!


 がぁあああああああああ……痛いいいいいいいいいいいいいい。ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。


『バグが発生……バグが発生……バグが発生……バグが発生……ソウルリセット前コードADB618728185242852323535345342、ADB618728185242852323535345343、ADB618728185242852323535345344、ADB618728185242852323535345345、ADB618728185242852323535345346、ADB618728185242852323535345347、ADB618728185242852323535345348、ADB618728185242852323535345349、ADB618728185242852323535345350が消失……検索開始……失敗……再検索開始……失敗……再検索開始……失敗……再検索開始……失敗』




 パンッ!




 何かが砕けるような音が響いた。


 すると、悠李を襲っていた絶叫するほどに耐え難い激痛がスッ……と消えてなくなる。


 うう、何だったんだ。


 何度も……何度も……刃物で体を切り裂かれるような感覚……うえ、思い出しただけで気持ち悪い。


『ザザザ……コードADB618728185242852323535345344のソウルがシステム移行に伴いステータスの置換を行います。ザザザ……権限1。レベル15。天命ザザ……【聖剣……カルディア】……ステータス置換が終了しました……ザザ』


 悠李がげんなりしていると、今度は機械的な口調の女性の声がザザっと言うノイズと共に聞こえてきた。


 あぁ、よく分からん……。もう考えるのも面倒くさい。どうせ、死んだ俺が今さらどうなろうと関係ない。


 悠李が完全に思考を諦めていると、警戒音が聞こえてくる。


 ビービービー。


『詳細不明のソウルのシステムへ侵入を確認……侵入を確認……侵入を確認……』


 ビービービー。


 警戒音と共に再び機械的な口調の男性の声が聞こえて来た。ただ、悠李はもはや慌てる様子なく。


 ん……あぁ、なんか……なんだか意識が遠のいていくような……。


 悠李の意識が徐々に薄れていき、終には完全に意識を失うことになったのだった。




 ◆


 ここは大きく煌びやかな屋敷の一室。


 その部屋はカーテンが閉められていて、薄暗く……ゆらゆらと揺れるロウソクの火のか細い明かりによって照らし出される。


 水晶を覗き込みながら、古ぼけたローブを身に纏った老人が不敵な笑いを浮かべる。


「ひひひ」


 トントントン。


 部屋の扉がノックさせる音が響いた。そして、部屋の外から声が聞こえてくる。


「お呼びでしょうか? モーリス様」


「うむ、入れ」


 古ぼけたローブを身に纏った老人……モーリスの許可が出ると、部屋の扉が開いて黒い執事服を着た男性が一礼して部屋に入ってくる。


「失礼します」


「ネルソンよ。この地に土着した勇者の魂を宿した者の波動が強まった。もう少しで覚醒しそうじゃぞ。しかも、これはかなり強い力が宿っているようじゃ」


「おぉ、さようですか」


「此奴で五人目かの?」


「はい。ただ王国では二人しか確保することができませんでしたが」


「そうであったの。まぁ、勇者召喚の儀式に成功したのは我が国でも……どこに魂が土着するか分からんので仕方なかろう。こればかりは早い者勝ちになってしまう。しかし、此奴は随分時間が掛かったな」


「そうですね。勇者召喚の儀式に成功してから約七年……もうすぐで八年経っていますか。早い方……カトレア・ファン・シラビル……ハナブキチサトは三年で覚醒しておりますからね」


「カトレアの奴は……確かセントアーベル魔法学園中等部で勉学に励んでおるんじゃったな?」


「はい。優秀な成績を収めていると聞き及んでいます」


「ふ、ふ、勇者の魂を宿した者……才能が違うじゃろうて、他の生徒がかわいそうじゃな」


「そこら辺はうまく立ち回っているようですよ」


「そうか。そうか」


「ただ一つ、カトレアの周りを嗅ぎまわっている者が居るとのことだったので……護衛を増員しました」


「嗅ぎまわって居る者……他国からの間者かの? それとも別の……こればかりは炙り出しと護衛の増員で様子をみるしかなの」


「ですね。注視しておきます」


「頼んだぞ。それでもう一人の方はどうなっておる? 確か……」


「もう一人の方……ラルトス・ファン・アーデルス……キムラトウヤはトランロース騎士学校中等部で勉学していると。ただ、こちらは素行が悪く……」


「うむ……そうか、素行の悪さが目に余るようなら早めに儂に報告するのじゃぞ? 呪いをかけた儂が出向いて矯正するからの」


「分かっております……っと話が逸れてしまっていますね。して、今回の勇者はどちらに居られるのか、お分かりになられますか?」


「……うむ、今回は運が良いの。クリムゾン王国内じゃ」


「おお、それは珍しい」


 黒い執事服を着た男性……ネルソンが表情を綻ばせて、部屋に置かれていた本棚に行き、本を一冊取り出す。そして、その本をモーリスの前にあった机の上に広げた。


 本を広げると地図が書かれていた。


 モーリスは懐から出したチェーン付のひし形のクリスタルを地図の上でクルクルと円を描くように動かした。


「うむ、東……の国境付近……ダニーベル辺境伯領……少し外れた場所……に……おそらくここじゃ。このダニーベル辺境伯領内にあるソンル村の辺りじゃ」


「そうですか」


 モーリスが指示した場所を目にしたネルソンは表情を曇らせた。


「うむ、何かあったかの?」


「いえ、ダニーベル辺境伯が守る国境の先……隣国トーザラニア帝国に侵攻を受けたと聞きましたが」


「なんだと。まさかトーザラニア帝国による侵攻の真なる目的は勇者を捕えるためか? それは考え過ぎか? いや、どちらにしても急ぎ兵を送れ! 今回のトーザラニア帝国の狙いが勇者なら、また奪われてしまう! そして、狙いが勇者ではなかったとしても戦火に巻き込まれて、死んでしまうやもしれぬぞ!」


「は! かしこまりました!」


 足早に部屋から立ち去ろうとしたネルソンを、モーリスは手を掴んで引き留めた。


「いや、待て」


「何か?」


「……儂も行く」


「それは」


「儂が行けば……帝国の糞共を魔法で吹き飛ばしてやることもできる。それに勇者にすぐに呪いにかけることもできて良いじゃろう。ウオッカの奴を……それからリドールも連れていく」


 モーリスはネルソンの返事よりも先に座っていた椅子から立ち上がった。そして、杖をつきながらもネルソンより先に部屋から出て行くのだった。




私の小説を読んで頂きありがとうございます😊

それで…もし…もしこの小説が少しでも面白かったなら、小説のフォロー、★レビューを頂けると作者のやる気がググッと上がるのでどうか…どうかよろしくお願いします(*´ω`*)

作者太陽

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