第39話

 修正版を『最強無敵厨二病少年の勘違い英雄譚~我は全てを知っている(๑• ̀ω•́๑)✧ドヤァ(知らない)〜』を投稿しています。

 そちらを見てくれると嬉しいです。

 引き続きこちらでも下書きとして更新は続けさせていただきます。


「テストお疲れ様ー!」

 僕は一人元気にグラスを掲げて、グラスの中身を一気にあおる。

「いやー、大変だったね!」

 期末テスト。

 それは何の問題もなく終わった。

 あ、僕は全教科満点で学年一位でした。

 どうもありがとうございます。

 悠真と神奈がぐったりとうなだれているけど、何の問題もなく終わったのだ。

 何の問題もなく終わったといえば終わったのだ。

「「あぁー」」

 まるで亡者のような声が二人から聞こえてくる。

「どうしたん?元気ないよ?もっと元気だしていこ?」

「……うるせぇ。元気なんか出せるかよー」

 悠真の発言に神奈がこくこくと頷く。

「全くです。せっかく私が教えてあげたというのになんたる体たらくですか」

 お菓子を取りに行っていた小夜が部屋に戻ってきて、告げる。

「「うっ……」」

 二人は一斉に小夜から顔を背ける。

 僕達は期末テストお疲れ様ということで、僕の家の僕の部屋にみんなで集まって打ち上げをしているのだ。

 ……ワイン飲んでみたいなぁ。

「それで?悠真と神奈は何教科くらい課題課されたの?」

 僕はテストで赤点を取ったものにだけ課される課題が何教科ほど課せられたのかを聞く。

「……俺は2教科」

「……私は数学だけ」

「あ、なんだ。まだ少ないほうじゃんか」

「まぁな。前回のほうが俺はひどかったし」

 悠真なんか前回は赤点を5教科くらい取って、5教科分の特別課題を泣きながらこなしていた。

 それと比べればまだまだ全然マシな方であると言えるだろう。

「それにまだ補修がない分だけだよ」

「確かにな!」

「……まぁそれも、そう、ね」

 本当は期末テストで赤点を取ると、長期休みにがっつりと補習を入れられるのだが、初めての期末テストということで補修は免除となっていた。

 補習がなく、課題だけで済むというのだ。

 全然安上がりだと言えるのではないだろうか。

「まぁ特別課題だって手伝ってあげるし。元気に行こ?」

「「あ、いや、それはいいや」」

「なんでよ!?」

 僕が特別課題を手伝うと申し出ると、二人から声を揃えて否定される。

 酷くね?

 マジで酷くね?

「「いや、ねぇ?」」

 二人は顔を見合わせて告げる。

 全く!なんでだよ!

 僕の何が不満なんだよ!ひどいよ!

「お兄様。今日の夜ご飯何に致しましょうか?」

「んー?……あ!カレーがいいな」

「わかりました。では昨日のうちから寝かしておいたカレーの仕上げをしてきますね」

「うん。ありがとう」

「「……え?」」

 僕たちは楽しく打ち上げ会を過ごした。

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