脳トレしたら
@yukinokizuna
第1話 これが始まり
僕はスマホでメンタリストDaiGoと弟の共同開発のアプリDNBをしていた。脳のワーキングメモリーを鍛えるアプリだった。メンタリストDaiGoがyou tubeで言っていた。他に『脳を鍛える大人の計算ドリル』もした。『脳を鍛える大人の音読ドリル』はどこかにいってしまったので本棚にある小説を音読した。湊かなえ先生の『少女』だった。この小説は作品世界の人間関係が狭いという欠点はあったが僕は好きだった。再びスマホをとりだしてDr.脳トレをした。
「うーん。これだけやれば十分かな。」
僕は休憩することにした。ごろ寝をする。しばらくしてから散歩することにした。以外にも運動は脳にいいと最近読んだ本に書かれていた。
近所を歩いていたら同級生の東山に会った。東山は自転車でジャージ姿だった。部活の帰りのようだった。
「おう、伊藤か。わりぃジュース代貸してくれ。」
東山は空手部で僕は文芸部だった。勝ち目がない。しかし今はスマホはあっても財布はない。
「今、財布もってない。」
「スマホはあるのか。」
どうやら尻ポケットに入れているのを発見されたようだった。視線が尻ポケットに注がれている。黙ったのが証拠になったようだった。
「さあ。チャリの後ろに乗れ。お前には用はないが金には用がある。」
さすがに頭にきた。体中の血液が沸騰するようだ。
「あっちー。」
東山が大声で言って自転車から転げ落ちた。これが僕の脳トレで発現した能力の始まりだった。
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