2月21日(火)松本零士さん星の海へ

 松本零士さんが亡くなりましたね。

 ヤマトや999が有名ですが、私が忘れれない作品は、全く違います。

 半世紀以上前に描かれた短編、少女漫画に入るのでしょうか、ヒロインは奥様の牧美也子さんが描かれていました。


 銅を溶かし剣を作っていた時代。

 ある少年が、ある美少女に恋をする。

 気持ちは通じ合っていくのですが戦が起こり、少女たちは別の場所に去っていきます。

 ちょうどハレー彗星が流れ、その方向に去った、と少年は聞かされますが事情により、彼は彗星を見ていませんでした。

 彼は巨大なピンク色の石を刻み、彼女の全身像を作ります。

 76年後、またハレー彗星がやってきました。

 年老いた彼は杖にすがり、その方向に歩み出す、彼女の石像を遺して。


 今でいう胸キュンですよね。あまりにロマンチックで絶望的で、言葉が出ません。

 彼女が生きているかどうかも分からないのに。


 先日、バレンタインの頃に、ある歌を聞いて、この話を突然思い出したのです。

「君を見ると、僕の心は星が渦巻く銀河になる」

 そんな歌詞でした。


 ハレー彗星にまつわるあのラブストーリー、一生忘れません。

 心からご冥福をお祈りいたします。



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