丸い背中

 ぼくしか知らない、

 きみの秘密を教えてあげる。


 きみはいつも背中をしているの。


 縁側でぽかぽかしているきみも、

 ぼくのことを抱いているきみも、

 難しいを読んでいるきみも、


 きみはいつも背中をまぁるくしているんだ。


 まるでぼくみたい!


 でも、この秘密はぼくしか知らないんだよ。


 きみは背中を丸めて、胡坐あぐらをかいて、

 いつもぼくをその上に乗せるんだ。


 縁側で一緒にぽかぽかして、

 ぼくの頭を撫でてくれて、

 は文字が読めないけれど、

 でも、読んでるきみが嬉しそうに笑うから、


 ぼくはきみのまぁるい背中が、大好きなんだ。

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